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雨のタンブラー

喧騒が消えたら
雨の音が聴こえる
いつから降り出し
いつ頃上がる

傘は酒場の三軒目
カウンターの暗がり
酔い潰れたまま
はぐれたかしら

それとも違う
赤の他人の記憶
役に立っているなら
嬉しいけれど

扉を開けたら
雨の滴に見つかる
だから僕も見つける
置き去りのタンブラー

雨を汲み
雨に濡れ
雨を見て
僕を見る


やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール