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蜻蛉の羽

遠回り
どうやら道は
続くのか
それとも既に
途絶えたか
思い込み
それで世界が
回るなら
お慰み
夢を数えて
眠るまで
時々は
案外上手に
ごまかせる
そんなのは
蜻蛉みたいに
短命で
翌朝重ねた
羽の海

悲しみを
愛してみても
構わない
深く潜れよ
露と消えるまで

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール