ため息つきます

別に悩みもないし
何も困っている事なんざ
世間の常識度から計れば
如何程のもんだかも定かじゃない

金が嫌いな訳でもないが
金に愛されているかって言えば
まるで弄ばれてポイだよな
結局俺は大多数の少数派ってとこだ

毎日走馬灯の一コマを
内職みたいに描きながら
それでも自分の役割だなんて
格好付けずに言える物があれば良いよな

時計の針は勝手に動いているし
生きることをやめてしまうまで
細胞分裂は淡々と繰り返す
だから俺は相槌を打とうと気を遣うんだ

まるで草臥れた言葉にもならない掠れ
その吐息を何とか誤魔化せやしないかと
こぼれ落ちる様子をながめていると
考えあぐねた末にって程じゃないんだけど

フー
ハー
フー
ってさ

ため息つきます