平日の地鳴り
よくある平日
あいも変わらぬ
のっぺりとした感触
だから見ている
いずれは剥がれ
晒されるだろう本性
腐れた食い差し
朽ちようとする果実
その身に隠し持つ種子
いつかの吸い殻
道端に潰れたまま
その時の記憶だけに惰眠
頭上か足下からか
唐突に響く地鳴り
何らかの徴としたい願望
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やりたいことなんて何もなかった放課後
ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆
帰る所があるから座り込んだ深夜の路上
変えたい何者かを捕まえられなかった声
振り向くばかりの今から届けたいエール