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四月の真冬

生憎の雨
午後から山沿いでは雪
昨晩からの悪寒
熱い湯に浸かる
動きが鈍くなる手足
バランスを崩して
病が訪れると
どんな事を語り合うか
認め合う
赦し
抵抗
為すがまま
時間は足りないだろうか
それとも
明日からの機会
いつまでも眺めているか
そろそろ
私は捕まるのか
捕まえたかった
四月の真冬

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール