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【探究コンペ:採択者にインタビュー!#8】So let's it care! アンパンマンチョコ

探究コンペ採択者にインタビュー!
教育探究科学群では「探究コンペ」という授業外での探究活動を経済的に支援する制度を用意しています。探究コンペでは学生の作成した探究計画書を教職員が評価し、妥当性があり実現可能な計画であると認められた場合は、探究活動の補助となる資金を獲得できます。

今回は、2023年3Qのコンペに採択された本田拓巳さんにお話を聞きました。なお、今回インタビューには参加していませんが岩倉花音さん・宮本慎也さん・森健人さんを加えた4人グループでの応募でした。

代表責任者の本田さん

探究コンペのテーマ:
So let's it care! アンパンマンチョコ
<概要>
今回の探究活動では『アンパンマンペロペロチョコ』の封入率を実際に購入して調べ、その結果をもとに高校生に向けた体験型の探究学習の授業を行います。「興味を持てば身近なことでも探究に繋げることができる」ということを高校生に知ってもらい、各々の探究テーマを持ってもらうことを目標としています。また、この活動では体験型の授業を用いることで高校生が自主性を持って行動できるようになるという効果を期待し、探究学習における学校間・生徒間の格差を改善したいと考えています。


ー探究コンペに応募しようと思った理由を教えてください!

アンパンマンペロペロチョコレート(以下、アンパンマンチョコと表記)を食べたときに絵柄が違うことに気がついて、この確率や組み合わせはどうなっているのかが気になって調べたいと思いました。ただ、組み合わせを確認するにも個人では購入するにもお金がかかってしまうので、探究コンペを活用して、アンパンマンチョコをたくさん買えないか、組み合わせや確率を調べるのも一種の探究になるのでは、と思って申請しました。
この他にも一見ふざけた内容でも、真面目に探究に取り組むことでこんな内容でも申請してもいいんだと、今後入ってくる後輩にも思ってもらえればいいかなと思ったところもあります。

アンパンマンペロペロチョコ

ー他にもパッケージやおまけの組み合わせなど様々なお菓子がある中で、なぜアンパンマンチョコだったのか、きっかけがあれば教えてください!

率直に奥が深いお菓子なんですよ!
パッケージやチョコの絵柄は見てすぐにわかるのですが、実はチョコがついている棒の中にもキャラクターがいて、チョコを食べないとわからない仕掛けがあって、面白いなと思っていました。もちろん他のお菓子でも同じようなことはできるかもしれないですが、キャラクターが可愛く、おまけにバリエーションが多くてとにかく楽しいんです。
きっかけは高校生の時にたまたま家にあったアンパンマンチョコをおやつで食べたときに、絵柄を見ていたときですね。これは数学の素材になるのでは、と思いました。もちろん、最初から数学の教材につなげようとは思っていませんでしたが、数学が得意なこともあって、個人的な興味から探究コンペがきっかけでやってみようと思いました。


ー応募書類に書かれている4人のメンバー(宮本さん、森さん、岩倉さん)になったきっかけはありますか?

1回目の申請前、宮本くんと森くんとGDRで話しをしていたときに、アンパンマンチョコで探究コンペをやってみたいなぁと思っていることを言って、本当に絵柄が違うのか大学近くのスーパーに買いに行きました。実際に食べてみてこれは面白いなということになり、コンペで挑戦することになりました。次の日には森くんがアンパンマンチョコを食べてもらったときの絵柄の組み合わせを集めるアンケートフォームを作ってくれたんです。ただ、この3人だけだと話が広がったりして収集つかなくなったりしそうだったので、岩倉さんにブレーキ役で参加してくれないかオファーをして、快く参加してくれることになりました。


ー今回は2回目のコンペ応募でしたが、どのくらい準備をしましたか?

正直1回目はそこまで準備で来てなかったところもありましたが、2回目はかなり時間を費やして準備をしました。1回目の審査結果(フィードバック)のときに、アンパンマンチョコの組み合わせや出現率について推測統計を行ってはどうかというコメントがありました。今回は高校時代の友人に組み合わせの確率の計算をお願いして、前回の不備を埋めるようにかなり手間をかけました。まず事前の準備で10時間ぐらいはかかったと思います。
実際の応募書類を書き始めたのは、コンペの申請が始まる3週間の8月下旬くらいで、メンバーとオンラインミーティングしながら、週10時間×3週間で30時間ぐらいかかったと思います。トータルだと40時間ぐらいですね。


ー2回目の応募書類は1回目と比べてもかなりクオリティが上がっている印象を受けました。かなりの時間を費やしたとのことでしたが、いつぐらいにできあがっていましたか?

締め切り2週間前にはほとんど完成しており、そこからは2Qのコンペに採択した人や学群の人にも内容も見てもらって、気になるところなどコメントをもらい、できる限りの修正を繰り返していました。


ーコンペの応募書類はメンバーの中で分担して作ったのですか?

基本は私と岩倉さんで書類を書きあげて、他の2人には細かいところをチェックしてもらっていました。


ーコンペの結果発表はどうでしたか?

採択となりとてもうれしかったです!
この企画自体、自分の強い思いでやってきたのもあったので、ここまで協力してくれたメンバーに恩返しができたのがなによりでした。


ーフィードバックについてはどう思いましたか?

フィードバックのコメントを見て、自分たちのやりたい内容を審査員の方々へ伝えることの難しさを実感しました。私たちはアンパンマンチョコの絵柄のパターンを順列・組み合わせなどで明らかにしつつ、最終的には高校での探究の1つの事例として取り組みたいと思っていましたが、目的や狙い以外のところで多くの指摘がありました。ただ、その中にアンパンマンチョコを教材として作成したほうが高校現場には伝わるのではないかというコメントがあり、申請時にはそこまで考えてなかったので非常に参考になりました。コンペ採択者には担当の先生がつくのですが、これから教材作りで色々とアドバイスをもらいたいと考えています。

ー今後ついてどのように考えていますか?

今後、アンパンマンチョコで教材を作り、実際に高校に行って探究学習の時間に取り組みの紹介することを予定していますが、今からわくわくしています!自分たちの探究が高校生の目にどう映るか、探究の可能性や面白さを伝えられるか、できなかったことも反省しながら次の探究につなげていきたいと考えています。
そしてこの探究コンペが終了した後の展開としては、例えばアンパンマンチョコを題材としてこんな探究活動ができるんだと教探を宣伝するときに紹介してもらう、また別の高校に探究学習支援に入る際の探究教材として活用してもらえればと思っています!


ー最後に一言お願いします!

2Qのコンペが不採択だったあとに、フィードバックもらった内容をもとにお疲れさま会をして、みんなでふりかえりを行いました。反省点をふまえて自分としては、アンパンマンチョコの可能性を探るべくコンペを続けていきたいとメンバーの前に宣言をして、協力してくれるかを確認し、ある意味無謀なチャレンジに最後まで付き合ってくれました。
採択後もこのチャレンジは続いていますが、メンバーには本当に感謝しかありません。

本田さん、ありがとうございました。
探究コンペ制度を活用した今回の探究活動の成果を期待しています!

■桜美林大学 教育探究科学群の情報はこちら
https://www.obirin.ac.jp/academics/cest/


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