年を取ると物忘れが激しくなるはウソ!?記憶力は年齢では変わらない。
読書って不思議です。
何冊か買って、
もう大体興味あるものは買ったな・・・
なんて気分になっても、
それらを読み終わる頃には
なぜか新しく興味湧く本が見つかる。
う~ん、
人間の潜在能力って面白い♪
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「何て言うんだっけ?ど忘れした・・・」
「アレだよ、ほらアレ・・・何だっけ?」
上記のような、
言いたいことがあるけれど
それがなかなか出てこないという状況に
あなたは遭遇したことがあるでしょうか。
一般的には、
そういう言葉が出てこない現象に出会うと
「年をとると物忘れが多くなって困っちゃう」
といった言葉が
多く聞かれる気がします。
しかし、
それは本当に年のせいなのでしょうか。
結論から言うと、
年齢によって記憶力が衰えるのはウソということが
科学的な観点から主張されています。
現に、
90歳、100歳を超えても
非常に理路整然と話をすることができる人は
多くいるはずです。
いつまでも、
記憶力や脳の衰えが見られない人と
そうではない人。
両者には、
決定的な違いが存在する。
その違いは何なのか。
今回は、そのような
年齢と記憶力の関係を記事にしていきます。
楽しんでいただけると幸いです。
年をとっても記憶力は衰えない
まずは、
年をとっても記憶力が衰えないという
その主張の真偽から検証していきます。
米タフツ大学の
アヤナ・トーマス博士が
ある調査を行いました。
18~22歳の若者と、
60~74歳の年輩者を
各64人集めて比較実験を行ったのです。
「これは心理学の試験である」
と説明をして試験を行ったところ、
若者・年輩者ともに
覚えた単語リストに対する正解率は
約50%で差が見られませんでした。
対して、
「この記憶試験では、通常、高齢者のほうが成績が悪い」
と説明して試験を行ったところ、
同じ試験にも関わらず、
若者約50%、年輩者約30%という
大きな差が開く結果となりました。
つまり、
「年をとると記憶力が悪くなる」
という思い込みこそが、
記憶力の能力値をダウンさせている要因であると
この実験からは解釈できることになります。
また、
ど忘れの頻度を、
年齢別に調べた調査もあります。
その結果として、
ど忘れの頻度は
子ども、大人、年輩者の間で
大きな違いがありませんでした。
厳密にいうと、
年輩者の方がわずかに低い形で
記憶力に差が生まれると言われていますが、
それは、
日常生活では全く差が見られないほど
なのだそうです。
もちろん、
認知症やアルツハイマーといった症状は
別問題となります。
ただ、
年齢によって脳の役目というものは
確かに変わっていく。
次の章では、
それを見ていきますね。
脳の性質が変わる大きな節目
脳というものは、
年齢によって得意分野や役目に変化が生まれます。
正確には7年ごとに変わっていくと
言われていますが、
大きく2つに分けるとすると、
28歳までと、それ以降に分けられる。
28歳までが、
入力装置期。
30代以降が、
アウトプット優位な時期です。
28歳までに、
どれだけ質の高い
情報・体験・経験を入力していくかによって、
センスというものが形成されると言われています。
よって、よく世の中では、
「大成する人は28歳までに世に出る」
なんて言われたりします。
逆に言えば、
28歳まではアウトプットが不得手な年齢と
いうことになる。
若者は、そんな、
インプット中心の脳をもっているのだから、
「記憶力」という視点において、
年輩者より得意である面は
あるのかもしれません。
しかし、先にも述べた通り、
脳科学者たちの実験結果によると
「そこまでの差ではない」
とのこと。
では、なぜ、
私たちは年齢と共に記憶が衰えると
勘違いしてしまうのでしょうか。
ど忘れを勘違いするカラクリ
ど忘れが多くなったと
勘違いしてしまう理由は幾つか存在します。
まずは、
年齢を重ねていればいるほど、
触れたことがある情報は
圧倒的に増えていくからです。
例えば、
「社会人になってからの3年間が大事」
なんてフレーズがあります。
あくまで例えですが、
その20代前半の時期に
仕事面で教えてもらったノウハウは
100存在するとする。
そうなると、
その内の1個を思い出すことは、
100分の1の割合なわけです。
ただ、
50代、60代になってくると、
ノウハウが1000も2000も
蓄積されます。
その内の1個を思い出すことは、
1000分の1、2000分の1を
意味することになる。
教師の場合は、
子どもの名前などが典型的です。
教師を長く続ければ続けるほど、
子どもの名前を覚えておくことが
困難になっていったりします。
逆に、新卒時代の、
「その子たちだけしかいない」
時に受け持った子どもたちのことは、
いつまで経っても覚えているものです。
加えて、
時間の経過を感じる速度も
関係があるようです。
子どもに比べて、
大人の方が1年が過ぎる速度が
速く感じたりします。
よって、
子どもによっては、
ど忘れしたことを思い出す場合に、
過去数日~1週間を思い浮かべる。
対して、
年齢が重なるほど、
ど忘れした時期のことを
数週間や数ヶ月と広げる傾向がある。
だからこそ、
ど忘れの頻度が高くなったように
感じることが考えられます。
そして、
決定的な理由がもう1つある。
それこそが、
記憶が衰える人と、
そうではない人の袂を分かつ要因であると
言えるでしょう。
全ての鍵を握るのはシータ波
あなたは毎日、
胸をトキメかせて生きていますか?
いきなりどうしたのかと思われるかもですが、
これは極めて大事なことです。
シータ波とは、
初めての場所に訪れた時に出る脳波であり、
興味をもっているときに海馬から出る脳波
でもあります。
このシータ波が出ている時に、
脳は驚異的な記憶するシステムが
作動すると言われている。
そのことを、
ウサギで実験した報告も存在します。
子どものウサギが、
200~300回の練習回数で
学習できる内容を、
大人のウサギの
シータ波が出ている時と、
出ていない時で比較してみる内容。
すると、
大人のシータ波なしの場合は、
約800回もの練習回数が必要であったのに対し、
シータ波ありの大人は、
200~300回と
子どもと変わらない回数で学習をしていました。
すなわち、
ワクワクしてトキメク毎日を送っている大人は
子どもと変わらないレベルで
記憶力を発揮できるということです。
子どもは、シータ波が出やすい。
なぜなら、
世の中のことは未体験のものが多くあり、
何もかもが新鮮な体験として
受け取ることができるから。
だからこそ、
若い頃に学んだことというのは、
いつまで経っても記憶に残っていたりする。
つまり、
記憶力が低下していると感じる要因は、
「人生に慣れてしまっている」
からかもしれないと言うことなのです。
シータ波を出そう!
あなたの周囲や、
メディアなどを通して見かける
シャキシャキしている年輩者を
思い浮かべてみてください。
皆さん、
ワクワクできるものをもっていたり、
いつまでも仕事に元気よく従事していたり、
使命感ある何かをもっていたりする人ではないでしょうか。
シータ波を出すためには、
何事も興味関心をもち、
自分のワクワクに従うという姿勢が大事。
また、
睡眠も極めて大事です。
シータ波が最も強くでる時間帯は、
夜の寝ている時だからです。
他にも、
小腹が空いている時の方が
シータ波は出やすくなります。
遥か昔であるならば、
小腹が空いている時はすなわち
獲物を狩る時ですから、
脳の状態が覚醒するのも
うなずけるでしょう。
また、
これはシータ波とは少し違いますが、
主体性をもつということも大切です。
ネズミを使った実験では、
ネズミのヒゲに物体が触れられた時より、
ネズミが自分からヒゲを物体に接触させた方が
10倍強く反応することが分かりました。
つまり、
自分から行動するという行為の方が、
脳の応答も強くなるのです。
ただぼーっとした状態で、
流れてくる情報に触れている時よりも、
自分から主体的に情報を取得しに行った時の脳が
内容が強く残るという感触は、
SNSなどにふれていると
実感できるのではないでしょうか。
好奇心をもち、
積極的に何事も行動できる。
子どものようなピュアな純真さをもち、
何事にも感動できる。
それが、
記憶力を低下させない
秘訣なのかもしれませんね。
まとめ
かの渋沢栄一は言いました。
「すべての世の中のことは、もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である」
脳の機能も同じで、
「もう分かってしまった」
「満足した」
と思った時に、
探索し続ける機能を停止します。
「世の中には分からないことがたくさんある」
「まだまだこんなものじゃない」
そう思い、
いつまででも新しいことや、
さらに上へと向上を望み続けることが
末永く元気であることに
つながるかもしれませんね。
筆者も、
いつまでも探究の芽を絶やすことなく、
「森羅万象の理解」を目指して、
あくなき探究心を育んでいきたいと思います。
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