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日常に宝は埋まっている。

暖房をつけるべきか、耐えるべきか、
それが問題だ・・・

少し前までは
どこまで耐えられるかを
無駄にこだわっていましたが、

今シーズンはあっけなくスイッチオン。

だって寒いもん。笑


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


みんな大好き理科の実験。

小学校の理科は、
外に出て生き物を観察したり、
実験を実際に行ってみたりと、

「体験」が多く散りばめられているので
どのような子どもも、
あまり嫌がらずに取り組める印象があります。

ただ、
実験の結果も
教科書をパラパラめくってしまえば、
結果があらかじめ分かってしまう。

そんな中で
子どもたちの好奇心を刺激するためには、

「身近にあるけれど、実は意外性のあるもの」

があるとグッド。
子どもたちの脳をスパークしてくれます。

そうは言っても
どこにそんなものがあるのか・・・

そう思った人もいるかもしれません。

しかし、
注意深く観察をしたり
疑問をもちながら毎日を過ごす人にとっては、
日常こそが宝物の宝庫なのです。

そんな視点があれば、
noteの記事を面白く書くことにも
生かせるはず。

当たり前のように
周りにあるものを使ったクエスチョン。

あなたは果たして分かるでしょうか!?



お金は磁石にひっつく?

磁石は小学3年生から取り組む、
子どもたちが大好きな単元です。

磁石の法則性に気付かせるために、

「教室の中で磁石にくっつくものをできるだけ多く探してみよう」

と指示をすると、
狂喜の様子であらゆるものを
試すようになります。

そして、
情報が蓄積していくと、
鉄が磁石にひっつくという
法則性に自分たちで気付くことができる。
(他にもくっつく金属はあります)

そうやって、
前提となる知識を土台にさせた上で
発展的な問いを投げかける。

「お金は磁石にくっつくのでしょうか?」

まずは、
実際に使うお金の種類を列挙させます。

・1円玉
・5円玉
・10円玉
・50円玉
・100円玉
・500円玉
・1000円札
・5000円札
・10000万円札

そして、
予想を立てさせます。

予想を立てるからこそ、
興味関心は高まる。

宝くじを買った途端に
当選結果に興味が湧く
ように、
予想を立てるから気になるようになります。

結果の予測を挙手で確認していく。

教室で試すと、
大体500円、100円、50円、10円辺りで
バラつきがありますが手が挙がります。

中には、大穴を狙ったり、
若干ウケを狙ってお札に手を上げる子どもも。

そして、
金額の小さいものから試していきます。

1円玉・・・くっつかない。
5円玉・・・くっつかない。
10円玉・・・同じく。
50円玉・・・同じく。

この辺りで、

「え~くっつかないじゃん」

とざわめき始めます。

しかし、

「500円はくっつくだろう」

とまだ諦めていない様子。

100円玉・・・くっつかない。
500円玉・・・くっつかない。

「なんだ~くっつくものないじゃん!」

となる教室。

ほぼ結論づいている中
一応ということで、
お札を試します。

1000円札・・・くっつく。

「ええ~!!1000円札くっつくの~!?」

と騒めく教室。

正確には、
くっつくというよりも「動く」ですが。

針を上に向けた台のようなものを用意し、
そこにお札をちょこんとのせる。

そして、超強力な磁石を近づけると、
お札は確かに磁石の方向に動くのです。

これは、
お札のインクに鉄が含まれているから。

多くの子どもが意外な結果に感動している中、

「やっぱり、そうだと思ったんだよ!」

とワケ知り顔の子もたまにいます。
(ほんとか、おい笑)

しかし、科学好きな子は
図鑑などを見て知っていたりしますね。

身近だから、先入観が入る。
その先入観が覆るから面白い。

身近な題材が、宝物に変わる瞬間です。


どこを食べているか知ってる?

次は、
5年生の植物の花のつくりを勉強する時に
よく行っていた授業です。

野菜を扱い、
植物のどのつくりの部分を
普段食べているのかを問う授業です。

あなたはいくつ分かるでしょうか。

まずは、誰でも分かる問いからスタート。

たくさん列挙していきます。
そうやって、全員を授業の土台に載せる。

これは、です。
この時点ではほとんどの子どもが正解。

まずは、簡単なレベルから始めるのが鉄則です。

これは・・・です。
これも何となくイメージがつくのではないでしょうか。

そうは言っても、
実際に畑に栽培されている様子を見ていないと
迷う部分もあるかもしれませんね。

今度は選択肢が4つにレベルアップです。

大根は根っこの部分を食べている。
人参などもそうですね。

さて、この辺りから難易度が上がってきます。

あなたはどう考えますか?

正解は・・・

これは結構常識が覆される子どもが生まれます。
ちなみに、実も存在する。

この辺りから既に、
固定概念が崩れてきています。

子どもたちは注意深く考えるようになっていく。

玉ねぎは果たして・・・・

緑が葉っぱと茎じゃないんかいっ!!

と、思わずツッコミたくなりますね。
教科書だけでは計り知れない、
植物の不思議なつくりです。

次が最後。

今度は5択。

いきなり出現した「その他」が明らかに怪しいです。笑

この辺りで自由に意見を発表させる。

さあ、葉でも茎でも根でもないならば、
果たしてどこなのでしょうか。

このような授業を導入に行ってから、
本格的に単元の内容に入るもよし。

興味関心が高まった状態で
学習に入ることができます。

もしくは、
ある程度の植物のつくりを学んだ後に
行ってもよし。

「常識的にこうだろ」という考えを覆し、
さらに奥深い世界へ誘うことができます。

ちなみに、
おまけですが
果物も色々と面白いです。

例えば、イチゴについて。

こうやって、わざわざ聞くということは、
赤い部分が実ではないということです。

どこが実なのでしょうか。

実は、小さなつぶつぶこそが実で、
赤い部分は花の一部
となっています。

他にも
実際に図に描かせる
授業スタイルもあります。

パイナップル=南国というイメージがあるのか、
ほとんどの場合がヤシの木のように
木の上に実っている図を描いてくる子どもたち。

一通り黒板にずらっと並べたところで、
タブレット等を使って自分たちで調べさせたりします。

すると、「ええ~!?」という声が
教室中に響き渡る。

実際のパイナップルが
栽培されている様子がこちら。

ただ、写真を見せたら
「へえ~」で終わりますが、

段階的に難しくなるクイズにしたり、
図に描いて予想させ、
じっくり考えた後に正解を提示することにより、
知的好奇心がスパークするものになり得る。

日常に眠っている宝を発見する目

それをどのように伝えるかという
料理をする腕によって、

いくらでも日常は宝物庫に変わりますね。


植物って面白い!

ここからは、
完全に身近にあるというよりは、

植物というものの延長線上の
面白い話です。

そういった要素も
ちょくちょく混ぜていくと
よいスパイスになると思います。

3つほどチョイスしますね。

❶ チューリップの値段はいくら?

あなたはチューリップの値段は
いくらか分かりますか?

これは、時代によって違います。

17世紀のオランダでは、
チューリップの人気が最高潮に高まり、

高価なものは球根1個で、
平均的な年収の10倍の値段
がつきました。

現代のポケモンカードでも
そこまではいきません。笑

球根を買うために
家を売り払った人もいるとか。

当然、後々大暴落をして
チューリップバブルははじけ、
大損失をした人がいたそうです。

❷ 歩き回る木?

ファンタジーの世界では、
木がしゃべったり、動き回ったりします。

そして、
しゃべるまではいきませんが、
現実にも、動くことができる木は存在するのです。

ウォーキングパームと呼ばれる木。

この木は、
光がある方に新しい支柱根を伸ばします。

そして、伸びた根の反対側は
役割を終えたのでなくなっていく。

そうやって、
どんどん光がある方へ
移動していくことができるのです。

いつか
しゃべる木が生まれるかもしれませんね。笑

❸ 実在するナウシカの世界?

ビューティフルデビル。
訳すと、美しき悪魔

そのような如何にも恐ろしそうな
別名をもつ植物があります。

この異名をもつ
ホテイアオイという植物が水に浮いていると、
1週間で株が2つに増えるのです。

1週後には、それぞれが2つに増える。
もう1週後には、また2つに・・・

あっという間に、
池全体を覆いつくしてしまう。

すると、
水の中に光が届かなくなってしまいます。

まさしく、死の池となってしまう。

しかし、実は、
この植物はきれいな水では増えることはなく、
汚れた水でこそ増殖する性質をもっているのです。

風の谷のナウシカの腐海の植物は、
きれいな土と水では毒を出しません

大地の毒を浄化するために、
毒を吸い取り空気中に吹き出し、
地下では浄化した世界を作り出している。

まさしく、
リアルナウシカの植物なのかもしれませんね。


まとめ

いかがだったでしょうか。

誰でも知っているだろうと
高をくくっているものの中に、
実は意外性のあるものが隠れていたりします。

それは、

「自分はある程度のことは知っている」

という傲慢で、
高い所から見下ろす視点では
決して分からないもの。

目線に高低を設けることなく
透明、ピュアな子どものような視点で、
わくわくしながら周囲を観察するから
浮かんでくるものだと言える気がします。

noteに生かせる題材も、
きっと日常の中に埋まっていますね。

偏見をもたない感性で、
日常をみることを心掛けていきたいと思います。


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