見出し画像

HSPは発達障害特性の一部なのか?

待ちに待った週末!
イッツ・フライデイ!!

あまり、はしゃぎすぎないようにしなければですね。笑

まあ、相変わらずの
ルーティンをこなしていくのですが・・・😂


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


「それはあなたのせいじゃないよ」
「考え過ぎだよ」
「細かいところに気が付くね」

そのようなことをよく言われる人は、
HSPの気質をもっているかもしれません。

HSPは
Highy Sensitive Personの略で、
「繊細な人」と称されることのある特性です。

かなりメジャーな特性なのですが、
筆者はここまでHSPに関する
記事を書いてきませんでした。

それは、
HSPがDSMー5などのマニュアルに
記載されていないことも関係しています。

場面緘黙、
母子分離不安、
過敏性腸症候群、
LGBTQ。

ありとあらゆる細かい症状や
多様な特性がDSMには記載されています。

しかし、HSPはない

なぜなのでしょうか。

発達障害特性だけでなく、
神経の多様性という観点でみると
HSPという特性が
物凄く複雑なものであることが分かります。

今回は、そんなテーマで
記事を書いていきます。

何か参考になるものがあれば幸いです。



HSPはどのような特性か?

HSPという概念を提唱した
アーロン博士。

この方は、
HSPの特徴を以下の4つに絞っています。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶ 物事を深く処理する
❷ 過剰に刺激を受けやすい
❸ 感情の反応が強く共感性が高い
❹ 繊細な刺激を察知する力が高い

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

物事を深く処理できるとは、
感受性が高く

小説、音楽、芸術などで
非常に豊かな感性をもって鑑賞できると
言えそうです。

加えて、
自身にベクトルが向くと内省的になり、
「生きる意味」などの思慮深いことを
考えやすいような特徴があります。

過剰に刺激を受けやすいのは、
感覚過敏と言い換えることができるでしょう。

光、匂い、音、人ごみ。

そういった刺激に対して
敏感で疲れやすかったり、

人から見られていると、
普段の実力が発揮できなかったりします。

また、共感性が高いことによって、
映画の登場人物や他者の感情を
自分のことのように感じる特性がある。

最後に、
繊細な刺激を察知する力は、
気付く力が高いとも言えます。

周囲の人の
ちょっとした変化や違和感を察知して、

その変化を口にしたり、
そっと相手を気遣う心を示したりすることができる。

これだけをみると、
非常に特徴がはっきりしていると言えそうです。

HSPの割合は
5人に1人と言われています。

これだけのニーズがあるのに、
明確に区分ができないのはなぜなのか。

発達障害特性と
重複しているからでしょうか。


発達障害特性からの観点

HSPは、
47%が遺伝的な素因で
53%が環境的な素因と言われています。

ただ、環境的な素因というものは、
胎児であった期間が何週間であるかや
どのような特性をもつ人が育てるかという

コントロールできない部分が結構あるので、
遺伝的要素がもっと強いイメージだと言えそうです。

特性をもつ子どもの家族の中には、
通常よりも高い確率で特性をもつ人がいるからです。

生得的なものだという点では
発達障害特性と類似しています。

ASDやADHDとは重複するのでしょうか。

まず、ADHD。

HSPは、
「繊細」と言われるぐらいですから、
ADHDとは真逆に見えます。

一方、
ADHDに限らず発達障害の全般は、
傷つきやすく
ストレスを抱えやすい傾向が
共通していると言われます。

そういう点では、
一致している部分があると言える。

ただ、ADHDの診断基準の中に、
「ストレスを抱えやすい」というものはない。

よって、
ADHDなのだが、
HSP要素も少し混じっている人も一部いる

考えることもできます。

HSPも内向的なタイプと、
外向的なタイプがおり、

内向的な人が70%、
外向的な人が30%
なので
アクティブなADHDに混じっている考えは
あり得なくはないとも言えます。

そして、
ASDの方がHSPと共通点が多い。

過敏性然り、
完璧主義な気質然り。

しかし、
相手の感情や
状況に対する想像力に障害があるASDに対し、

通常よりもそれを
鋭敏な感性で察知するHSPの気質は、
大きく違っているとも言える。

ある精神科医は、
HSPは薄いASDの一群である可能性があると
表現しました。

感覚過敏が強いASD受動タイプ、と。

空気の読めなさを少しは内包しているため、
相手軸を常に気にしてしまうだという主張です。

統計的に証明されているわけでもないので、
真偽は分かりません。

しかし、
特性や特徴が一部は重複しているが
一部は違っていると感じるので、
完全に一致するとは言えないでしょう。

では、
神経の多様性という観点でみていくと
どうなるのでしょうか。

ここから先は

2,036字 / 3画像

スタンダードプラン

¥500 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?