あがり症?それは社交不安症かもしれません。
7月開幕!
2024年の後半戦がいよいよスタートです!
今一度ネジを締め直し、
1年の始めの意気込みを思い出し、
後半戦のよき再スタートを
切っていきたいですね♪
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
今週の「お品書き」です🎵
📘今週のLIBRARYのラインナップ📗
(2024.7.1~7.7)
📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事
【月曜日】
📒あがり症?それは社交不安症かもしれません。
【火曜日】
📓《教育⑧》今週の1冊 from library
📒これからはSDGsじゃない・・・MNAだッ!!
【水曜日】
📓フィンランドの教育の全体像を網羅する
【木曜日】
📒発達凸凹と言われる有名人をかき集めてみた
【金曜日】
📓スマホとの付き合い方を・・・そろそろ考えていかなきゃかもなぁ・・・
【土曜日】
📓甘い文句にのるべからず!説得力の裏側に潜む罠
📒日本人のクリエイティブ文化の原点
【日曜日】
📒共同運営マガジン記事紹介
読みたい記事があれば、
是非、LIBRARYにお越しくださいね✨
「人前でスピーチするの緊張するなぁ~」
そのような経験は
誰しもがあるのではないでしょうか。
国語のスピーチ単元の学習では、
大体みんな緊張はします。
多少緊張はしながらも、
「もっとやりて~!!」
というタイプは、
ドーパミンの分泌が少なく、
覚醒をほしがるタイプです。
その他の子も緊張していますが、
しっかり練習を繰り返し、
堂々と発表するようになります。
その中で気になっていたのは、
前日や前々日から、
スピーチのことが気になってしまう子。
1日中、
「今日スピーチだ。緊張する~」
と言っている子もいます。
そのような子たちは、
不安症の気質が、
少しはあった子なのかもしれない。
「不安」について勉強している最近、
そのようなことを思うようになりました。
この記事では、
不安症の1つである、
社交不安症を扱っていきたいと思います。
何か1つでも、
お役に立つ情報があれば幸いです。
メンタル系に関する記事は、
人によってできれば避けたいという人も
いると思います。
例によってコメントはクローズでいきますし、
いつでもエスケープして大丈夫ですので、
大丈夫な方は読み進めてくださいね。
不安症の分類
不安症というものは、
非常に種類が多い。
例えば、
以下のような症状があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・社交不安症
・全般不安症
・広場恐怖症
・パニック症
・限局性恐怖症
・選択性緘黙
・分離不安症
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アメリカの精神医学会が発行している
DSMー5では、
不安症と強迫症は区別されています。
全般不安症は、
社交不安症と類似しているところあり。
パニック症と、
広場恐怖症はセットで語られることが多いので、
また別の機会に記事にしますね。
限局性恐怖症は、
高所恐怖症とか、
注射に対する恐怖などです。
選択性緘黙は、場面緘黙。
分離不安症は、
母子分離不安などでよく聞きますね。
このように様々ある中でも、
社交不安症を解説すれば、
不安症の主軸のようなものを伝えられる気がします。
ではここから詳細を解説していきますね。
不安症の背景
現在社会では、
不安な気質の人が増えているように感じます。
世の中の変化があまりに早すぎて、
余裕がないものになっているのも1つの理由でしょう。
また、あまりに何でも見えすぎるのも
数々の問題の原因になっているはずです。
仮に、あなたが、
大学で就活をしていると考えてみてください。
SNSで調べると、
「公務員はだめだ・・・」
「教師はメンタルが・・・」
「建築はブラックだぞ・・・」
「ITは人手不足で残業必須・・・」
などなど、
あらゆる情報が発信されています。
もはや、
「この職種はいい」
というものはないのではと思えるような状況。
もしあなたなら、
そのような状況の中で、
モチベーションを高くして、
チャレンジをしようと思えるでしょうか。
そんな状況が、
不安になりやすい人を助長している気がします。
不安症の発症率は12%。
10代半ばの発症率が多いと言われており、
平均発症年齢は15.5歳です。
多くの人が25歳までに発症するという、
かなり低年齢で発症する症状だと言えますね。
では、具体的に、
どのような場面での症状を示すのかを
見ていきますね。
社交不安症の症状
社交不安症に共通しているのは、
「人前に出たり、何かパフォーマンスをしたりするのが恐い」
という心情だそうです。
これを究極にしたのが、
場面緘黙のイメージですね。
社交不安症は、
例えば以下のような状況で症状が顕著になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・会議の意見報告
・人前で電話をかける
・グループ活動を行う
・人の見ている場所で食べたり飲んだりする
・人と目を合わせる
・権威ある人やよく知らない人と話す
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もちろん、
スピーチやプレゼンなどは、
最も症状が顕著になる場面だと思います。
このような症状を生む、
根底となる心理は、
「恥ずかしい思いをするのでは・・・」
という否定的な評価への恐れです。
かなり自分へのベクトルが向いている感じですね。
対人不安症のように、
自分の外見や臭いを気にするのは、
「他者配慮的な考え方」
で、人にベクトルが向いていると言えます。
それは区別すべきポイントです。
では、なぜ社交不安症は起きるのでしょうか。
メカニズム
人間の脳の中で、
特に不安に関して顕著な働きを見せる部位があります。
それが、偏桃体です。
この偏桃体が危険を察知すると、
脳の中でアラームが鳴ります。
そのアラームが鳴ることによって、
身体に汗や口の乾きといった症状が現れる。
仕事や学校であれば回避できないので、
その自分の身体の状態を見て、
さらに偏桃体が危険アラームを鳴らすという
無限ループが発生します。
以下のようなモデルもあります。
自分の身体症状が現れているのを、
「さらに周囲の人に色々見られてしまう」
という認知によって、
身体症状や不安を加速させてしまう感じですね。
そして、その危険を回避しようと、
原稿を用意して話したり、
マスクをしたり、
下を向いて話したりする行動につながっていきます。
そしてコントロールしようとするあまり、
早口になってしまったり、
小声になってしまったりするのです。
社交不安症の治療法
社交不安症に限らず、
不安症の治療方法は、
不安症全般に共通して効果がある傾向があるように感じています。
メジャーなものに絞って、
3つ紹介しますね。
❶薬物療法
薬物療法で社交不安症を直すことはできません。
ただ、不安と興奮を
コントロールしやすくすることはできます。
その薬には、GABAが入っているので、
GABA入りのチョコレートなんかは、
簡単に手に入るものの1つかもしれませんね。
以前にGABAのチョコレートでも、
少しは効果があると言っていた
心療内科のドクターがいたので。
そして、
1番効果があるのが、
「薬をもっている」
という安心感です。
財布の中などに入れておき、
「いざとなったら飲める」
と思うだけで、
相当楽になります。
筆者もコンサータを毎日飲んでいたときは、
飲み忘れがこわかったので、
財布に薬を入れていました。
その安心感はよく分かります。
❷エクスポージャー法
不安、というものは、
実はそんなに長い間感じ続けるものではありません。
不安が発生してから、
5分程度経過するとピークに達し、
10~15分経過すると
緩やかに減少していくのです。
そこで、
不安が実際に減少することを
感じ取ってもらうのがエクスポージャー法です。
自分自身を、
不安の中にさらけ出すのです。
そして不安を感じている間も、
ずっとさらし続け、
不安が過ぎ去るのを待つ。
すると、
「不安になっても耐えられる」
「不安=危険ではない」
ということを、
少しずつ認識するようになります。
もちろん治療者がいる状況で、
見守られつつ行っていきます。
今までは、
何かしらの回避や安全行動をして、
不安を軽減していました。
それでは、
不安自体はずっと脅威のまま。
この方法だと、
不安自体の危険性の認知を減少できるのです。
不安階層表という、
不安のレベルを一覧にして、
不安の低いものから取り組んでいくといいでしょうね。
❸ロールプレイ/注意訓練
社交不安症の人は、
どうしても意識のベクトルが、
自分に向いてしまいがちです。
だから、
自分に向けたベクトルを、
外に向ける練習をします。
具体的には、
自分の心拍数や脈拍を計る。
そして、周囲の
音、匂い、人の服の色なんかに注目する。
そしてまた自分・・・
のように、
両者の視点を繰り返すのです。
これを不安レベルの低い状況下で
慣らしながら行うことで、
不安な状況下でも意識を外に向けることが
できるようになっていきます。
また、
安全確保行動を取るときと、
とらないときを比較するのも1つです。
下を向きながらしゃべる。
前を向いてしゃべる。
それを両方やってみます。
そして、両者の不安度を点数化するのです。
すると、
下を向いている方が、
不安度が実は高かったりします。
そうなると、
「下を向くとより不安になる」
ということが分かるので、
認知が変わり、
行動にも影響を与えることができるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
生涯有病率が12%いる社交不安症。
従来は、
「引っ込み思案」
「シャイな性格」
などの曖昧な言葉の延長線上で
片づけられていましたが、
精神疾患の1つとして、
しっかりと規定されるようになってきました。
筆者も、
社交不安症をもつ子どもを
何人も見てきたはずですが、
その存在に気付けなかった・・・。
やはり、「知る」ということは、
大きな力と思いやりにつながっていくと、
学ぶ度に感じています。
パニック症、
強迫症など、
不安に関する症状は
今後も発信していく予定です。
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「コメント」も残してくださると有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。
いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!
明日の記事は、
📒これからはSDGsじゃない・・・MNAだッ!!
です。
MNAとは何なのか?
現在の日本、世界の大きな流れを
シーソーの原理をもとに解明していきます。
是非、楽しみにしていてください🎵
皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊
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共育LIBRARYりょーやん元教師
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