見出し画像

発達凸凹も網羅する!誰でもできるモチベーション支援

急に寒くなってきましたね~

これは流石に耐えられないということで、
寝巻をチェンジ!

来週は暖かいそうですが、
冬の近づきを徐々に感じます。


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


以前の記事で、

「教育で最も大切なことは意欲を引っ張り出すことだ」

という内容を書きました。

意欲。
別の言葉で言い換えれば、
動機づけモチベーションと表現することもできます。

発達凸凹の子どもは特に、
ドーパミンの分泌量に凹みがあったりするので、
モチベーション支援が
死活問題となります。

基本的に、
発達凸凹の子どもに通用する指導・支援は、
どのような子どもにも効果がある場合が多い。

よって、
発達凸凹へのモチベーション支援を通し、
誰にでも通用する支援方法を
記事にまとめていければと思います。

何か1つでも
役立つものがあれば幸いです。



教師の仕事は驚くことだ

筆者が所属するNPOは、
1年中、教師に向けた学習会を開催しています。

大きい規模になると、
大学教授やドクター、
発達障害研究の第一人者などを招き、
1000人規模の学会を行ったりもする。

そんな中、
若手や新卒に向けた学習会を行う時、
講師の方がいつも同じような助言をすることに
段々気付いていきました。

その助言は以下です。

「教師の仕事は驚くことだ」
「驚くことからまず始めてみるといい」

教育には、様々な技術があります。

褒めることも、
認めることも技術の1つです。

ワインを表現する言葉が
無数に存在するように、

褒め言葉も無数にあり、
プロの教師はそれを適切な場面で
使い分けることができます。

認める行為もまた然り、です。

ただ、これらは相応の技術がいる。

しかし、
「驚く」に関しては、
比較的誰でも簡単に始めることができる。

全国津々浦々の
優秀な教師、なかなか芽が出ない教師など
たくさんの人を見てきているからこそ、

「驚くことから始めるとよい」

という、
誰にでも取り組みやすいアドバイスに
行着いているのだと考えます。

その「驚く」が深まってくると、
多様な褒め言葉であったり、
褒めると認めるの使い分けに派生していく気がする。

「驚く」は、
発達凸凹の子どもを含め、
どのような子どもにも有効な
モチベーション支援になります。

驚くことだけで、
45分間が成立してしまう
授業だってあるのです。

例えば、
社会科見学や野外の理科の観察などで、

「5つ発見する度に、1つ先生に教えてください」

と指示すると、
報告に来る子が現れる。

その度に、

「え~!!ほんとに!?」
「うそ~そんなのあった?」
「マジか~~!!」

などと驚いていると、
どんどん子どもたちが報告に来るようになり、
その内容のクオリティも上がっていきます。

1つ1つの発見に
純粋に大人が驚いてくれることは、
子どもたちにエナジーを植え付ける効果があるのです。


機軸行動発達支援法

機軸行動発達支援法、
通称PRTというものがあります。

これは
応用行動分析という学問の派生であり、
モチベーションを重視する手法を指します。

応用行動分析は、
ABC分析とも言われるもので、

Aantecedent(事前の出来事)
Behavior
(行動)
Consequences
(結果)

の頭文字を取ったもの。

その人物の取った結果が
接近なのか、回避なのかに分け、

問題行動が起きた場合に、
行動の際中に問題があるのか、
事前の出来事や前提条件に問題があるのか
何を求めてその行動を起こしているのかを
分析していく手法。

それに加え、

「そもそもモチベーションが高まっていなければ問題行動が多くなるのは当然である」

という視点に立ったのが、
PRTの思想と言えます。

よって、
もともとのモチベーションを高めることが大切。

その為のキーワードは、

「必要感」

です。

人間はその行為をやる必要感が高まれば、
モチベーションが上がるからです。

挨拶を身に付けさせたい場合も、

「大好きな人や場所に会いたい・行きたい」

という、
モチベーションが喚起される場面に
そのトレーニングを組み込む。

「挨拶をしたらその場所に入れます」

のようにですね。

アメリカなどでは発想がすごくて、

「着替えをしない」

という行動に対して
必要感をつくるために
部屋を極端に寒くしたり暑くしたりする発想がある。

衣服の調整をしなければ
不快な状態にもっていってしまうのだとか。

片付けなどでも、

「どっちが早く片付けられるかな?よーい、どん!」

とやるだけで、
モチベーションの支援になるわけです。

さらに、
モチベーション支援を行っていくと
様々な副次的な効果が生まれていきます。

ここから先は

1,761字 / 3画像

スタンダードプラン

¥500 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?