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なぜコンプレックスは振り払っても追いかけてくるのか

最近無性に猫の動画を見てしまう。笑

何もネガティブな内容を受け取ることなく、
ただただ癒しをもらえる。

ねこさんの最強具合に
今更ながら気付き始めています・・・!


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


コンプレックス。

きっと、
誰しもが1つは持っているものでしょう。

コンプレックスをもっていることは
自然なことですから、
何も悪いことではありません。

ただ、中には、
コンプレックスから来るストレスが強すぎて、
社会生活や日常生活に
不適応を抱えてしまう場合があります。

そして、
コンプレックスというものは、
振り払ったと思っても
なぜか追いつかれてしまうもの。

人間関係の問題が生じて
その環境を変えたとしても、

新しい環境で
また同じ問題が引き起こされるというのは
よく聞く話です。

なぜ、このようなことが
起こるのでしょうか。

今回は、
そんな視点から記事を記していきます。

何か参考になれば幸いです。



人生の宿題

ある経営者は、
以下のような言葉を残しています。

「世の中は学校である。それぞれの人間に必要な宿題がその都度与えられる」

確かに、
人間の人生というものは
何事もなく安泰であるということはありません。

その都度その都度、
各ライフステージによって
新たな課題が発生します。

人と比べ劣等感を抱く。
仕事で思い悩む。
夫婦関係で問題が起こる。
子どもの教育で課題が生じる。

などなど。

1つの課題をクリアしたと思ったら、
新しい課題が降ってきます。

宿題というからには
課題を達成する手段は存在し、

その人が解決できるレベルの問題
個々人に振ってくる。

そうやって解決していく内に、
人格のステージが上がって成長していく。

まさしく、学んで、成長していく
学校というわけですね。

そして、
その問題から一時的に逃げたとしても、

解決はしていないのだから、
別の形でまた
本人の前に現れる
ことになる。

実は、
このような現象は
心理学の世界では
もともと提唱されている学説が存在します。

どのようなものなのでしょうか。


コンステレーション

コンステレーションという言葉を訳すと、
「布置」となります。

これは、占星術において
出来事や人の運命を左右する星の位置に
由来している言葉。

コンステレーションとは、
内的世界の問題に対応するように
外的世界の事象
特定の配置をもって現れることを意味します。

つまり、
個人が対決しなければならない
コンプレックスは、

対決しなければならない形で
外的な事象となって現れることを指す。

私たちは、
自分が負った傷を知らぬうちに、
無意識に閉じ込めています。

その抑圧したトラウマは、
何もない時は意識されることがないまま
過ごすことができる。

しかし、
トラウマを負った状況や
その傷を刺激するような
シチュエーションの時に、
抑圧していた傷が再び反応をするのです。

その抑圧しているものが
巨大であればあるほど、

制御できる自我の力
弱まっていきます。

だから、
抑圧している傷を癒したり
発散させたりすることにより、
再び自分の意思で自分を制御するように
していく必要がある。

しかし、なぜ、
勝手に対決する場面を作り出してしまうのか。

それは、
様々な心理療法を見ていくと
理解できる部分がありそうです。


箱庭療法

心理学の療法の中に
箱庭療法というものがあります。

その名前の通り、
箱の中に砂が敷き詰められており
そこで家や人、建物、自然などの玩具を配置し、
自由に表現するような療法です。

https://www.iyasi-tukurimasu.com/blog/about-hakoniwa-therapy/

「自分の世界」をつくる、
天地創造とも言える行為。

言葉での心理療法が有効でなかったり、
相手が子どもであったり、
言語表現が得意ではない人、
場面緘黙の子どもなども、

箱庭を使って自分を表現することができる。

この箱庭療法によって生じる現象が
非常に面白い。

例えば、
不登校の子の箱庭には、
必ずといっていいほど
共通の現象が生じます。

箱庭の左側は自然が溢れる状態になり、
右側が空虚になるのです。

そして、
左側の世界と右側の世界の間に
川や敷居などの「断絶」が設けられる。

なぜこのような状態になるのか。

それは、
箱庭の左側は右脳を投影させ、
右側は左脳を投影させるからです。

不登校の子どもにとって、
現実世界は様々な問題を考えなくてはならない
左脳的な活動を強いられる世界です。

問題解決、
ネガティブな視点から考える世界。

そういった
現実に対処する力が弱まっているため
右側は空虚なものとなる。

対して、
不登校になるような子どもは、
右脳的な感性の世界が豊かなので
左側は豊かになっていくのです。

右脳的な直感が鋭いからこそ、
何かしら学校に違和感を覚え
不登校になっているケースもありますから。

そして、
箱庭療法を繰り返していくことにより、

左側の世界がどんどん豊かになっていき、
やがて2つの世界を断絶していた
塀が取り除かれ
川に橋がかかることになります。

そうなると、
箱庭の右側も次第に豊かになっていくのです。

そうなった時は
エネルギーが充填された証であるとも言える。

まあ、
近年の不登校の事例に関しては、
その在り方自体が変化しているので
この通りにはならないかもしれませんが。

他にも、
野生動物戦争事故が起きている場合は
内的な攻撃性を秘めていることを表しますし、

人や動物が右側を向いている場合は前進を、
左側を向いている場合は後退や回避
表しているなどの法則もある。

ガソリンスタンドの給油が
エネルギー補充を表していたり、
蛇が「再生」を意味していたり・・・

人の無意識というものは
かくも外界に現れるのかということが
非常に興味深いです。


ストラクチャー

ストラクチャーという
心理療法もあります。

これは、
箱庭療法と似ている部分がありますが、
自分の右脳の状態
外界の事物や人を配置して表現するのです。

例えば、

「この椅子があなたの弟だとします。どこに配置しますか」

などの指示によって、
目の前にある空間のどこかに
それを配置させます。

そうやって、家族構造や
トラウマを負ったシチュエーションを
外界に配置させるようにする。

その中で、
役割が割り振られている人物を投入させる。

「この人はあなたの父親です。どこに配置しますか」

と、実際に役割を担った人が
指示された空間に立つことになる。

そこで、
その人のトラウマとなっているシーンの
書き換えを演じてもらうのです。

過去を今の時点で身体的に体験し、
安心できる「器」の中で
過去をつくり直す

目に見えない無意識の中にある傷を
目に見える形で出現させ、

視覚的にそれが変化することを体験することで、
右脳自体に影響を与える心理療法と
いったところでしょうか。

これなどまさに、
自分の脳内の状態を
外界に投影している状態であると言えるでしょう。

それほど、
人間の脳内といものは
自然と外界に投影されてしまうものなのです。

だからこそ、
自分がコンプレックスを強く抱えるほど
それが無意識の内に
外界に投影されてしまう状態になるのでしょうね。


まとめ

この記事であげた事例は、
かなり特徴が顕著に表れたものですので、
無意識の中に強い思いを抑圧しているケースが多い。

よって、
多少のコンプレックスがあるからといって、
心理療法を行った方がよいと言うのは、
一概に言えない
と思います。

むしろ、
多少のコンプレックスを抱えながら
如何にして
うまくそれと付き合って生きていくのか

現実的であり、大事であると言えるでしょう。

どうにもこうにも苦しい場合は、
心理療法等で
無意識に抑圧しているものを外界に出し、
発散させた方が良いかもしれません。

発散させれば、
自然と抑圧は弱くなり
自分の意思で自分の人生を
コントロールする感覚が取り戻せるので。

このようなことも、
後10~20年すれば、
当たり前に考えていく世の中になっていくと思います。

自分の中のコンプレックスと
上手に付き合っていきたいですね。


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