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オーソモレキュラーは発達障害支援の1本の柱

筆者は一足早く、
初仕事がスタートしています。

仕事が始まると、
いよいよ新年が始動しはじめた感じがしますね。

皆さんの初仕事が、
気持ちよくスタートすることを願っています!


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


以前に、
発達障害と腸内環境のことについて
記事を書きました。

発達障害は脳の特性と考えられていますが、
腸内環境次第で、
発達障害の症状が弱まったり
強まったりする
ことは実験で証明されています。

脳だけではなく、
腸をはじめとした
様々な臓器やホルモンの状態によって
如実に影響が生まれるのです。

だからこそ、
発達障害の人は特に、
摂取する栄養素に気を付ける必要があります。

発達障害の症状を抱える人は、
共通する栄養素の偏りがある場合が多く、

健常児よりも、
栄養バランスの偏りで
様々な影響が出やすいからです。

今回は、
「栄養」「食事」といった観点から、
発達障害についてみていけたらと思います。

何か気付きがある記事になれば幸いです。



オーソモレキュラー

オーソモレキュラーという
治療法をご存知でしょうか。

これは、
身体の中の分子(栄養素)の濃度を
最適な状態に保つ
ことで、
身体の機能を向上させ
病態の改善をする治療法です。

あるホルモンが不足しているならば、
外から補うのではなく、
そのホルモンを自分で作ることができるように
材料を適切に補充する
という考え方。

なぜこの治療法を説明したか。

それは、
発達障害の症状は、
神経伝達物質の過不足によって
起こる症状がほとんどだからです。

ドーパミンが足りなければ、
覚醒できなかったり、
モチベーションが一向に上がらなくなったりする。

ノルアドレナリンが足りなければ、
集中状態を維持できないかもしれません。

セロトニンが足りなければ、
不安な状態が強まり、
過敏性などが発動しやすくなるでしょう。

GABAが足りなければ、
興奮した状態を鎮静化することができず、
リラックスできなかったり、
良質な睡眠がとれなかったりするかもです。

そして、
なぜそれらの神経伝達物質が
不足するかと言えば、

それを生成する栄養素が、
特性上、あまり体内になかったりする恐れがあります。

発達障害の症状をもっている人は、
ほぼ例外なく鉄が不足しているそうです。

血液検査を行うと、
共通の栄養トラブルとして
「低血糖症」が見受けられると言います。

つまり、
発達障害の症状がある人や、
何か周囲と比べて生きづらさを感じる人は

栄養素の調整によって、
その症状が改善するかもしれないのです。


脳腸相関

先の章では、
低血糖症のことについて述べました。

実は、
血糖症(反応性低血糖症)は、
ADHDの多動の症状を悪化させることがあり、
キレやすく落ち着きのない子どもになると
主張されています。

空腹時に糖質をとったときに、
急激に血糖値が上がり、
ピークを迎えると急激に下がっていく。

そして、3~4時間経つと、
空腹時の値より80%以下まで
血糖値が下がって
しまう。

血糖値が下がり過ぎることにより、
脳に行くエネルギー源である
ブドウ糖の供給が激減。

そのことによって、
集中力の低下、うつ症状、
パニック症状
などが起きる。

それが、
ADHDの症状を悪化させる
要因になっているというのです。

また、
便通の異常がひどいほど、
発達障害の症状も重症になるという
報告もあります。

あるドクターの報告では、
ASDの子ども20名に内視鏡検査をしたところ
全員にびらんや発赤、
炎症を伴う潰瘍などの異常があった
そうです。

「脳腸相関」

なんて言葉もあります。

通常の良好な腸内細菌のバランスでは、
かなりの量のビタミンB群が
産出されています。

そのビタミンB群が、
セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、
GABAなどの神経伝達物質の
合成に必要とされている
のです。

正確には、
特定の酵素が合成に関係しているのですが、
その酵素が補酵素としてビタミンB群を
必要としているようです。

また、
脳の状態が悪く、
興奮状態やイライラしていたりすると、

交感神経の影響
腸が受けてしまいます。

そうなると、
ノルアドレナリンが腸管のなかに放出されてしまい、

腸内細菌のバランスが崩れ、
さらに腸の炎症を引き起こすことになる。

つまり、

①神経伝達物質が足りない
②発達障害特性の症状が悪化する
③さらに腸内環境が乱れる

という、
悪循環を生み出すことになります。

それだけ、
栄養素の調節は
発達障害支援の中心軸の1本と言えるほど
重要なものなのです。

では、ここからは、
タイプ別に必要な栄養素を解説していきます。

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