「感覚統合」を知ると、発達が一本の線でつながる
金曜日!
筆者の地域では、
まだそこまで紅葉が染まってきていませんが、
もうそろそろ時期が近づいていますね。
紅葉を見に行けるシーズンが、
楽しみです♪
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
以前に原始反射が
発達凸凹に及ぼす影響を記事にしました。
ここでは、
胎児の時から、
発達の為に必要な環境というものは
始まっていることをまとめました。
原始反射の時期が
0~10ヶ月頃の第一段階。
言わば乳児期です。
それに並行して、
あおむけ、腹ばい、寝返り、お座り、
ずりばい、ハイハイ、つかまり立ち、高ばい、
ひとり立ちと、身体の発達の段階を踏んでいく。
これが、
身体発達の第二段階と言えるでしょう。
それも、
以前に記事にまとめさせてもらいました。
さて、次の身体においての第三段階。
この第三段階が整えば、
就学児としてバランスのよい状態で
「学習」に臨む準備が整うと言えます。
その段階までつなげる
第三段階に必要なのが、
「感覚統合」
という視点です。
以前から、
ちょくちょく記事に挟んではいたのですが、
感覚統合に
ガッツリ焦点を当てた記事はなかったので
感覚統合を主軸にしてまとめていきます。
何か学びになるものがあれば幸いです。
感覚統合の考え方
感覚統合とは、文字通り、
人間の全身の器官から受ける感覚を
脳が統合していくことにより、
バランスよく発達を促すことができる考え方です。
言葉だけでは分かりづらいと思うので、
図を提示しますね。
ピラミッドの頂点にあるのは、
学習、集中力、情緒、想像となっています。
これらは、
単体で発揮できる力ではなく、
ピラミッドの1~4段目によって
支えられている力となります。
よって、
1~4段目が十分鍛えられていなく、
図のようにアンバランスの状態だと
てっぺんの力も当然ながらアンバランスになる。
学習に集中できない、
姿勢の維持が苦手などの状態は、
単純に発達障害だからとか、
能力が低いからといったことだけではなく、
これまでの発達段階で、
十分に習熟していない段階が
存在するという要素も含んでいることになります。
最も重要なのは、
当然ながら1番下の5つです。
視覚、聴覚、触覚、前庭覚、固有覚です。
前庭覚は、
平衡感覚とも言って
バランスを保つ感覚。
固有覚は、
筋肉や関節の力のコントロールをする
感覚です。
それらの感覚が十分に習熟されると、
姿勢を維持したり、バランスをキープしたり、
眼球を適切に動かしたりする力が安定していきます。
すると、
ボディイメージが形成され、
注意が安定して持続するようになり、
身体の両側もきちんと統合されていく。
それが、
コミュニケーション能力、
目と手の協調運動、
そして、
最上位の力へとつながっていくのです。
モンテッソーリ教育にあるような
「〇〇の敏感期」という、
一定の行動を執拗に繰り返す行動は、
自分に足りない感覚を補充している行為とも
捉えることができる。
言わば、感覚統合の一環であると言えるでしょう。
足りない感覚を補充するには?
では、
足りない感覚があった場合は、
どのようにそれを補填すればよいのでしょうか。
それは、シンプルです。
足りない感覚があれば、
その感覚を使う活動を行い
経験値をもっと積ませることが原則になります。
バランスを鍛えるならば、
片足立ちや平均台、トランポリンなどが有効。
バランスを鍛えつつも、
視覚、前庭覚、固有覚などを中心に
鍛えていることにもなります。
両側統合を鍛えたければ、
工作や動物歩き。
姿勢の安定であれば、
ブランコ、鉄棒、トランポリン、とび箱など。
ボディイメージを形成するのは、
ハンモック、毛布にダイブなどの活動も。
空間認知を鍛えたければ、
ダンボールトンネルやアスレチックを行ったり、です。
こうやって見てみると、
幼稚園、保育園で行っているような
カリキュラムには
きちんと意味があることが分かります。
これまでの日本の教育を築き上げてきた
教育者たちの知恵の結晶は、
やはり大きな意味があったのですね。
さて、
子どもの具体的な姿がないと
なかなかイメージしづらいと思うので、
ここからは、
子どものタイプ別の状態と
それに対応した処方箋をまとめていきます。
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