ディズニー・USJに行くために学校を休むのはアリですか??
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共育LIBRARYというブログを運営しているりょーやん、元教師です。
筆者が住んでいる愛知県では、「県民の日ホリデー」というものが2023年から始まりました。これは
「家庭及び地域における体験的な学習活動、その他の学習活動のための学校休業日」
と趣旨が説明されており、この日は公立の学校は休みとなります。
この「県民の日ホリデー」を含めた前後の1週間の期間が「あいちウィーク」とされており、様々なイベントが行われるのだそうです。
愛知県が誕生してから150周年になるのを契機に条例が定められ、決定している。
これはもう、公に「イベントに参加するために休みにしますよ」と言っているようなものです。
きっとこの日をねらい目に、地域のイベントに限らず、普段行けないテーマパーク等に遊びに行く人もいるのではないかと思います。
小学校教員時代は、年々、ディズニーランドやUSJに行くために学校を休むという家庭が増えている印象を受けていました。
そこで、この記事では、平日に学校を休んでそのようなテーマパークに行くことを学校はどう思っているのか、行くとしたら、しておいた方がよい配慮はあるのかといったことを書いていきます。
「そんなの非常識だ」と考える方や、「そのぐらいいいんじゃない?」と考える方など、賛否両論だと思いますが、海外の事例なども交えながら記していきますので、是非、最後までご覧ください。
学校の先生たちはどう思っているか
これは、先生にもよると思いますが、基本的には特に何も思っていません。
学校の先生たち(特に小学校)は、そのようなテーマパークが大好きな人が多いです。
だから、「い~な~」と職員室で口に出していたり、「ずるい~」などと言っていたりしますが、怒っている人はそこまでいないかなと思います。
親御さんの仕事の都合で休日になかなか休みが取れない家庭もあると思います。
その家庭が、行事の振り替え休日ともう1日を連続で休みにし、平日のすいている時にそのようなテーマパークに出かけるのは、全然よいのではないかと筆者は思ってしまいます。
普段なかなか家族との時間が取れない家庭であれば、憩いの日となるでしょう。
また、学校への配慮を幾つかしておけば、より気持ちよく行ってくることができると思います。
やっておいた方がよい学校への配慮
やっておいた方がよい配慮は次の2つです。
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❶公に公言しない
❷休んでいる期間中の勉強は家庭で教える
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❶公に公言しない
これは、当たり前だと思いますが、公に学校を休んでテーマパークに行くことを言いふらしていては、いらぬトラブルを招いてしまう恐れがあります。
周りの友達も「ずるい」となるでしょうし、学校の先生にも「いいんですか?」と聞いてくる子どもが発生してしまいます。
すると、先生も皆の手前「いいんじゃない」とは言えないので、「先生は駄目って言っているのに、行くんだ」という雰囲気になってしまい、心から楽しめないという事態になることもあり得ます。
よって、子どもたちには、上記のようなことを伝え、「気持ちよく行ってきたかったら、言いふらさないようにしようね」と声を掛けておくといいでしょう。
そして、後からこっそりとお土産を友達に渡せばよいのではないでしょうか。
ただ、このように「こっそり遊びに行く」のも変な話だと思います。
親は「子どもに教育を受けさせる義務」があるので、確かに学校を休ませることは推奨されないかもしれませんが、大人にも有給という休む権利があります。
バランスが取れているなら、もう少し、堂々と行ってもよいのかなと思います。
❷休んでいる期間中の勉強は家庭で教える
1番先生たちが助かる配慮は、お休み中の勉強は家庭で補完しておくということです。
特に、算数と国語。
この2つをやっておくだけでも、全然、先生の負担が変わります。
休む連絡は事前にした方がよいと思いますが、その理由までは話さなくてもよいでしょう。
休むことが決定しているならば、先生も「テストの日をずらす」といった調整ができます。
そして、帰ってきた後に、ディズニーに行った、USJに行ったという話が聞こえてきたとしても、「休んでいた分の勉強は、家でお父さんお母さんに教えてもらいました」となると、「それは助かるな」と教師はなります。
そのような家庭の場合は、気持ちよく教師も「いってらっしゃい」と見送ることができます。
先生にお土産を渡すことはOKですか?
これはNGです。
残念ながら、今の学校はこのようなモノを受け取ることに非常に厳しくなっています。
許されるのは、卒業や進級時の「1年間お世話になりました」の時のプレゼントぐらいでしょうか。
中には、営業マンのお母さんが
「先生にはお世話になっているから!」
と言って、個人懇談会で贈り物をごり押ししてくることがありました。
筆者はそういう面白い方が大好きなので、
「立場上受け取ることはできませんが、教務や校長が受け取るなら僕も受け取りますよ笑」
と面白可笑しく返答していました。
ただ、そのお母さんは、「じゃあ、教務の先生にかけあってきます!」と職員室に直行していったので、より面白かったです笑
結局受け取ることはできませんでしたが、そのような方を見ると、こちらも楽しくなりますし、そのような方に出会えるのが教師のやり甲斐だなと筆者は思います。
海外での学校を休むことへの捉え方
筆者は、2歳~5歳の時にアメリカに住んでいました。また、大学卒業後、9か月間ほどカナダに滞在していたこともあります。
結論から言えば、海外で学校を休むという考えはもっとゆるゆるです。
アメリカでは、「家族でのバケーションのために休みます」と言えば、「Enjoy your vacation!」と気持ちよく声を掛けてくれます。
また、南米では、スポーツで地元が応援しているチームや、ワールドカップなどで自分の国のチームが勝てば、会社が休みになるそうです笑
日中お祭り騒ぎで、仕事どころではないのだとか。
カナダで仲良くなった南米の友達が教えてくれました。まさに陽気な南米って感じですね!
また、カナダに滞在していた時も、毎週のようにパレードやパーティーが町全体規模で行われていました。
先生も、「この後〇〇パーティーだから、早く授業を終わりましょう」と実際に授業を早めに終わってしまうというスタンスです。
このような「楽しむことを優先する」ような文化は、是非、日本にも欲しいところだなと思います。
ただ、アメリカなどは大学が日本よりも遥かに厳しいと言われます。卒業するのが難しい、と。日本と逆ですね。
発達段階的に、子どもの頃にとことん遊んで、成人前後はしっかりと社会参画の準備をすることが妥当だと思うので、そこはアメリカや海外のスタイルの方がよいのかなと、個人的には思います。
まとめ
イベントのために学校を休むことをどう捉えるかは、担任の先生次第です。
ただ、それを快く思っていない方がいたとしても、それを表立って言ってくる人は非常に稀だと思います。
筆者個人としては、全然行ってきてよいと思いますし、「楽しんできてね」とこっそり送り出している先生も結構います。
後は、当事者である子どもや家族自身が、周囲を気にするかどうかではないでしょうか。
現代は、両親とも共働きが多く、どこの家庭も非常に忙しいです。
だからこそ、折角作ることができた時間なので、堂々と行き、とことん楽しんできてほしいと思います。
学校の座学で学ぶことは限界があります。もっと外に出て色々な体験をすることが、きっと子どもの人生を豊かにするはず。
家族の旅行だけでなく、自然や農業体験など、様々なフィールドワークの選択肢が増えていってほしいと思います。
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