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あなたが知らない「物語」の一歩奥の世界

1周年を迎えてから、
振り返り記事を書いていない現在。

なかなか報告する機会もないので、
全体PVが100万という節目を迎えた報告を。

最近は数字を追わずにやっているのですが、
一応節目として伝えさせていただきました。

いつも読んでくださっている皆さんのお陰様です。
ありがとうございます♪


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


小説、漫画、映画、ドラマ。

世の中には、
たくさんの物語が溢れています。

物語は人を魅了する

それは、物語の中に
誰しもが人生と重なり合わせてしまうような
共通の要素を感じ取るからかもしれません。

人生だって、1つの物語。

心理学の世界には、

「ナラティブセラピー」

という、
物語によるケアも存在するぐらいです。

今回は、
日常的に知っていると思っていた物語の
一歩深い奥の世界
心理学を交えてまとめていきます。

物語やエンターテイメントを
一歩深く楽しむためのヒントとなる
気付きを拾うことができるかもしれません。

楽しんでいただけると幸いです。



現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ

現代の代表的な物語の創作者として
誰の名前があがるでしょうか。

宮崎駿?
スティーブンスピルバーグ?
村上春樹?

それらの方々も
もちろんビッグネームですが、

次にあげる人物も
時代を代表する存在と言って
過言ではないと思います。

それは、

ウォルト・ディズニー

です。

小説、映画で有名になった
『ダ・ヴィンチ・コード』の小説では、
ディズニーの存在は

「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」

と表現されています。

その他にも、

・比類ない才能をもった芸術家
・時代に先駆けた存在
・大のいたずら好き

であったことを挙げ、
ディズニーとダ・ヴィンチの
共通点を比較している。

そして、
ウォルト・ディズニーが
作品の中に数々の暗示象徴
紛れ込ませていることが指摘してあるのです。

ダ・ヴィンチ・コードは、
もともと聖杯伝説にまつわる内容になっています。

聖杯伝説とは、
キリストが最後の晩餐に用い、
使徒たちがキリストの血を受けたといわれる
神聖な杯の探索をめぐる伝説です。

ダ・ヴィンチ・コードでは、
ディズニーが聖杯の物語を
未来の世代に伝えることを
ライフワークにしていた
ことが述べられています。

「眠れる森の美女」は、
子ども向けの聖杯伝説そのものを表していること。

「リトル・マーメイド」
アリエルが海中の洞窟に隠していた絵が、
十七世紀の画家ジョルジュの描いた
「悔悛するマグダラのマリア」
であること。

ダ・ヴィンチ・コードでは、
マグダラのマリアは
キリストの妻と表現されている人物です。

アリエルという名前が
古門書で「苦悩する古都」という意味であったり、
波打つ赤い髪であることも
全て偶然ではないということを述べています。

それだけ、
ウォルト・ディズニーは、
歴史、宗教、英知に関して
深い知識をもっていたのでしょう。

そして、
人間という存在にも
深い理解を示していたと言える。

それは、
物語に込められた
心理学的な要素からも
読み取ることができます。


ピノキオは魂の再生の物語

現在の成人であれば、
おそらく、誰しも一度は耳にしたことがあろう
ピノキオという存在。

ピノキオの物語は、
作り物である「物」に命が吹き込まれ
最終的には
本物の人間になっていくストーリーです。

言わば、
ピノキオが「本物の人間」になる権利を
勝ち取っていくストーリーなのです。

ピノキオは初めは、
聞き分けのよい愛らしい操り人形で、
期待される通りのことをこなしていきます。

ところが、
生みの親であるゼペットや
良心の象徴であるコオロギに反抗したり、
期待を裏切ったりし始める。

これは、自立心の兆候
現れている証でもあります。

乱暴者のランプウィックと一緒に
『遊びの国』へ向こうピノキオ。

キャンディーを食べたり、
物を壊したり、
自分の欲望を満たす過程
経ていくことになります。

しかし、
食べられたクジラの腹の中では、
自分がどれほどゼペットを愛し
ゼペットから愛されていたかを知る。

最後には、
ピノキオの帰還と共に
ブルーフェアリーが現れて

独力でその権利を獲得したという意味で、
ピノキオを本物の男の子に変身させる。

つまり、
ブルーフェアリーは
ピノキオが人生を体験した
言っているのです。

さらに、この物語が伝えていることは、

「自我の段階に留まっている人生は、ロボットやおもちゃのように無機物として生きるのと変わらない」

ということかもしれません。

自分だけの欲求。
自分だけの幸福。

自分という殻に閉じこもっていては、
無生物であることと同義である。

その殻を破ったり、
枠を超えることによって、

魂の琴線に触れて
「本物の人間」になることができると、
受け取ることができるのかもしれません。


母性/父性だけでは統御できない

白雪姫も、
非常に心理学的に深い意味をもつ物語です。

白雪姫には、
7人の小人が出てきます。

この小人たちは、
人間がもつ感情の役割を担っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・幸福
・怒り
・ねぼすけ
・照れ・恥
・とぼける
・くしゃみ
・先生

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなど。

何を基本的な感情とするのかは、
心理学の学説の中でも様々意見が分かれています。

これらの感情を
白雪姫という「母性」がまとめあげている。

しかし、母性だけでは
人間はうまくいきません。

それを象徴するのが、
毒リンゴです。

毒リンゴを食べた白雪姫は、
仮死状態に陥ってしまう。

その仮死状態を解いたのが、
王子様のキスです。

これは「父性」を象徴している。

つまり、人間は、
愛情という母性と共に、
意志という父性が共存していなければ
感情を統制できないことを表しています。

自分の中にある
両親から受け継いだ
それぞれの父性、母性を受け入れること。

受け入れることで、
父性・母性がそれぞれの力を発揮するようになる。

すると、
シナジーといって、
創造的な力自己実現の力
高まっていくようにできているのです。

そのような人間の心的な構造を
白雪姫は表していると言えるでしょう。


その他のディズニー作品

他にも、
心理学的な要素をもつディズニー作品は
様々あります。

例えば、
ピーターパン

これは、
分かりやすいモラトリアムの状態を
表していると言える。

大人になる前に許される
大人の責任を持たないでいられる期間。

その期間の内に、
自分の内的な世界を探索
アイデンティティを獲得していく。

ネバーランドでの時間は
その内的な探索の時間であると言えるでしょう。

そして、
「大人になりたくない」と言っていたウェンディは、

ネバーランドから帰ってから、
「大人になることに決めた」
両親に伝えるのです。

美女と野獣も、
父親と娘という関係の結合から、
なお一段進もうとするときに、

前よりも異なった男性像の受け入れ
経験しなくてはならない意味を
はらんでいます。

異なる男性という異物に対しては、
恐怖が伴うもの。

そういった恐怖を象徴する
怪物
としての男性を受け入れることにより、
王子へと変化することを表していると言える。

また、
シンデレラのような、
継母に意地悪をされる物語は多々あります。

ただ、継母は、
母性の肯定的側面と否定的側面の内、
否定的側面を担っている役割
(もちろん父性にも両面性があります)

その母性の否定的側面を経験しなければ、
自立することができない
ことを
暗示していると言える。

そう言った意味では、
継母という要素は、
成長には欠かせないものであると
言えるのかもしれません。


まとめ

ディズニーの作品には、
宗教学、歴史、象徴学、神話など
数々の英知が込められていることを述べました。

加えて、
人間の深層心理
加えられていると言えます。

そのような、
万人に共通して見られる要素を
物語の中にさりげなく散りばめているからこそ、
数々の大ヒット作品を生んだのだと思います。

そのような視点で
作品を見てみるのも
違った楽しみ方が味わえるかもしれませんね。

人間の物語の大本は
やはり神話から始まっていると言える。

そして、不思議なことに
世界各国共通の要素
神話には散りばめられているのです。

そんな人類の普遍的な概念である
「集合的無意識」と呼ばれるようなものは、
またどこかで記事にできればと思います。


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共育LIBRARYりょーやん元教師

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