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「顔は人生の履歴書」の科学的証明
筆者の地域ではまだ雪は降っていないですが、
いよいよ降りそうな寒波がやってきています。
一杯の温かいコーヒーが
身に染みるぜ・・・!
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「顔は人生の履歴書」
「40を過ぎたら自分の顔に責任をもて」
そのような言葉を聞いたことが
あるでしょうか。
かなり前に、
「人は見た目が9割というのは本当か?」
というテーマで、
普段からの生き方が外見に現れるということを
記事にまとめたことがあります。
この記事では、
世の中でよく耳にする現象などの
様々な事例を紹介していますが、
どうやら、
見た目が生き方によって変化していくことは、
科学的な根拠が存在するようです。
それも、
変化が起こる顔のエリアや部位が、
どのような生き方によって生み出せるのかも
きちんと分かってきている。
今回は、
「顔は人生の履歴書」
という言葉を、
統計的な視点も踏まえながら
さらに深く突っ込んでいく記事にしていきます。
楽しんでもらえると幸いです。
表情が生み出す内的変化
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表情が先か。感情が先か。
心理学の歴史の中では、
そのような主張のぶつかり合いが存在していました。
笑うから楽しい。
涙を流すから悲しい。
そのように、
生理的な変化が生じるから、
その変化を脳が受信して感情が生まれるのだ、
という説。
対して、
ヘビを見たり、
好きな人を見ただけでも、
心拍数が上がるじゃないか!
と、
生理的な変化と感情は
同時に起こるのではないかという
主張が存在していた。
結局、
どちらが正しいかは
決着がつかずとなっていますが、
笑うから楽しいという説の正しさも
きちんと証明されているようです。
箸を縦にくわえる
無表情とも呼べる状態と、
箸を横にくわえる
口角が上がる笑顔に似た状態とでは、
後者の方が、
ドーパミン系の神経活動が
変化することが分かっています。
笑顔という表情ではなくても、
似た筋肉の動きによって、
ドーパミンを活性化することができるのです。
また、
箸を横にくわえた
口角が上がっている表情の時の方が、
色々な単語がごちゃまぜになっている時、
悲しい単語よりも、
楽しい単語を判断する速度が
速くなっていることも分かりました。
つまり、
笑顔でいると、
悲しいことよりも
楽しいことの方が
浮かんできやすくなるということです。
さらに、
表情の実験については、
トロント大学のサスキンド博士らの
「恐怖」と「嫌悪」に関するものがあります。
恐怖と嫌悪は、
同じ「負」の感情ではあるものの
筋肉の使い方が正反対なのです。
シンプルに言えば、
恐怖は顔の中心部に向けて筋肉が動き、
嫌悪は外側に向けて筋肉が動くと
いったところでしょうか。
実験参加者に恐怖の表情をつくってもらうと、
視野が広がり、
眼球の動きが速まり、
遠くの標的を検知できるようになりました。
一方、
嫌悪の表情をつくると、
視野が狭くなり、
鼻腔が狭まり、
知覚が低下しました。
このように、
「表情」という筋肉の動きによって、
人間の身体や体内に起こる変化は
自動的に生じるようになっているのでしょう。
顔は環境で変わる「部分」がある
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人間の顔は、
顔面神経が分布した
30種類以上の筋肉から構成されています。
それらが相互に作用して
表情をつくり出す。
先の章で紹介したように、
その筋肉が相互に動く作用によって
身体に変化が生じるように
人間はできているのでしょう。
さて、
「顔は人生の履歴書」
という言葉がありますが、
それは顔の全てを指しているのではなく、
一部分を指している言葉であると
考えている人たちがいます。
なぜなら、顔には、
環境によって変わる部分と、
変わらない部分が存在するからです。
変わる部分は、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・目
・鼻
・口
・耳
・肉づき
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
です。
これらは、
生き方によって、
文字通り形も変化します。
対して、
変わらない部分は、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・輪郭
・額
・頬骨
・あご
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
となります。
以前よりも目尻が下がっていれば、
「この人は人の言うことに耳を傾けるようになった」
と判断することができますし、
正面から見て耳が見えるようになっていれば、
「この人は独立心が旺盛になった」
と判断することができます。
その人間に生じた内的な変化は、
必ず顔のどこかに現われるのです。
ここからは、
具体的にどのような変化が生じていくかを
見ていきます。
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