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発達凸凹対応は「弾」をもて!

長く時間を要した
歯の治療にようやく区切りがつきました。

小分けな治療で長引くし、
なぜ毎回レントゲンと撮らにゃあならんのか・・・

ここからは歯を死守するぜっ!!


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


対応。

これが、
発達凸凹を抱える子どもを
支援する上で、
最も困る部分かもしれません。

空気を読むように
促すことも有効ではない。

気持ちに訴えかけてみても
なかなか伝わらない。

突発的に不適応行動が起きるので
予測しづらい。

結果として、
対応する側があたふたしてしまう事態に
なり得ます。

そんな時に必要なのは、
まずは「弾」をたくさん持つことです。

何も準備なしに戦場に行けば
見るも無残な結果が待っている。

しかし、
「弾」や「武器」を幾つももっていれば、
その中から選んで、
対応の戦術を広げていくことができる。

そして、
どの弾も通じなければ、
また弾を仕込めばいいのです。

そんな現場の先生方が、
何十年にもわたって蓄積してきた
上質な「弾」の中から、
厳選したものを紹介していきます。

何か参考になるものがあれば、
幸いです。



超厳選の授業スキル3選

以前、筆者が尊敬する
特別支援対応のプロフェッショナルたちが
3人集まって座談会が開かれたことがありました。

どの人物も現役の教員であり、
特別支援学級、特別支援学校に加え、
保育園への訪問コンサルタントや、
ドクターたちとの医療連携会議の常任委員を
務めている方々です。

そんな先生方に、
以下のような質問が投げかけられました。

「3名の先生が考える特別支援において重要な授業スキルを簡単に3つ教えてください」

たった3つしか選べないからこそ、
絶対これだけは外せないというものが
浮かび上がります。

3名の教員は
どのような回答を示したのでしょうか。

以下に示します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【A】
(1)笑顔
(2)音数の少なさ
(3)発達段階に合わせた対応

【B】
(1)簡明
(2)目線
(3)褒める

【C】
(1)笑顔
(2)音数
(3)その場、頻繁、的確なフィードバック

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こうしてみると、
ほとんどが共通しているのが面白い。

表情立ち振る舞いの影響力。

如何に、
短く、簡単に、分かりやすく伝えるか。

そして、
発達や特性に合わせたフィードバック。

特に音数などは、

「15秒を超える説明はアウト」

と言われていたりするので、
本当に極限まで短くします。

内容がたくさんある場合も、
短く区切ってフィードバックを求めたり、

所々で問いかけて、
授業形式にしたりと、

一方的に話し続けるのだけは
NG
です。

さて、
これらは授業スキルに限定したもの。

ここからは、
もっと具体的な対応に絞っていきます。


幅を広げる厳選対応7選

セミナーの講師を全国で務めるような方は、
全国中の「こんな時どうすればいいですか?」
という質問に答えていかなければなりません。

そのような経験や、
他の学校や保育園に介入する仕事をする内に、
困っている率の高いパターンというものが
浮かび上がってくるようです。

そんな出現度が高い対応について、
部分的に紹介していきます。


❶無理に止めるより待つ

まず1つ目は、
無理に止めるより待つ。

これは、
こだわり行動が発動して
何度も同じことを繰り返している場合です。

そんな時は無理に止めるよりも、
待つということも1つの手。

子どもはいずれ飽きる瞬間が必ず来ます。

以前、
電気のスイッチをパチパチ押すことに
こだわりがある子どもがいました。

それに対しての事業所内の対応は、

「ここのエリアのスイッチは押していいよと伝え、満足するまでやらせていれば飽きる」

という方針でした。

それを試してみるとその通りの結果に。

どうしてもNGなことに対して、
こだわり行動を見せるならば、
それは目に見えないように環境調整する。

その上で満足いくまで・・・とありますが、
当然ながら限度というものもありますよね。

そのような場合の対応も
解説していきますね。


❷呼吸のタイミングを見計らう

子どもが熱中している時は、
過集中の状態かもしれません。

没頭している最中に、
声を掛けられても気付かないかもしれませんし、

「折角夢中になっていたのに・・・」

と、フラストレーションが溜まるかもしれません。

そんな時には、
呼吸に注目してみる。

どこかで、

「ふうっ」

と息をつくタイミングがあれば、
それが声を掛ける時。

その時には思考がプツリと切れているので、
声掛けが入りやすくなります。

そこで、

「満足した?」
「集中していたね」

と肯定的な声を掛けながら、

「あと10分でご飯だからね」

という情報を入れることができれば、
そこから自己調整できる可能性があります。

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