世界は「脱デジタル化」教育!?せっかく追いついたと思ったのに・・・
最近はどこのカフェやお店に入っても、
「月見」押しです。
月見バーガー、
月見シロノワール・・・
誘惑を断ち切らなければ・・・笑
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「日本は変化が遅い国だ」
そのように言われ、
IT に関する教育がなかなか促進されない中、
ようやくGIGAスクール構想で
タブレットが導入されました。
これが急遽行われるようになったのも、
コロナ禍であったからです。
コロナがなければ、
導入は後5年~10年遅くなっていたかもしれません。
急すぎて現場丸投げだったので、
現場のタブレットを管轄する立場の先生は
非常に大変な思いをしたと思いますが。
そうやって、
やっと導入することができた
タブレットやデジタルを使った教育。
しかし、今、
デジタル化が一周回って
「脱デジタル化」
に舵を切っている先進国も存在しています。
ようやく日本も
追いついたと思ったのに・・・
なぜ、デジタルから距離を置くのか。
これから世界は、
脱デジタル教育へと進んでいくのか。
そんな観点から
記事を書いていきます。
何か気付きを得る記事になれば幸いです。
デジタルに逆行する教育
デジタル化に問題提議を投げかけたのは、
教育先進国のフィンランド。
先日見かけた情報では、
デジタルを取り入れてからの
フィンランドの教育の結果の低下を踏まえ、
脱デジタル化を行うとどうなるかを
試行している内容となっていました。
フィンランドは、
教育を実証的に検証する文化があり、
得られる結果が望ましくないものであれば、
すぐに軌道修正できるのが強みであると言えます。
フィンランドでは、
11歳の子どもたちに無償でPCを配布していたのですが、
その使用時間を制限し、
なるべく従来行っていたような
紙のノートと教科書、
鉛筆などで学習をするようになっている。
フィンランドの10代の若者は、
1日平均6時間もスクリーンを見ており、
視力や身体面、精神面へのリスクを
上昇させていると指摘されています。
フィンランドの教員は、
インタビューにて
「若者たちが授業により集中できるようになり、気が散ることが減った」
ということを述べています。
教育の先端を走るフィンランドの一部で、
脱デジタル化に舵を切っているという傾向が、
世界にどのような影響を与えるのか
注目すべきところでもあります。
デジタルによる結果が出始めた世界
今までは、
PCやスマホを見すぎていても、
何となく良くないんじゃないの?という
雰囲気があるだけでした。
しかし、
デジタル機器が余すところなく普及して約10年。
徐々に、それらが人体に及ぼす影響の
結果が出始めています。
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・前頭前野が委縮すること
・成績が低下すること
・精神疾患の割合が増加すること
・愛着が希薄になること
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世界各国の様々な研究者たちが、
年月をかけて追跡調査を行ったり、
公教育で大規模な調査を行うことによって、
統計的に有意な数値で
悪影響が及ぼされることが分かり始めている。
世界的なベストセラーになった
アンデシュ・ハンセンの
『スマホ脳』にも様々記述はありますし、
日本の仙台市教育委員会が行った、
子どもの脳画像を緻密に記録した
大規模調査なども有名です。
このようなエビデンスをベースに、
フィンランドは新しい実証的な教育を
勇気ある決断のもと実行しているのでしょう。
きっと、
研究者たちも協力していくでしょうから、
脱デジタル化によってどのような変化が起きるかが、
統計的にまとめたデータで
発表される日がいつか来るはずです。
もちろん、
デジタル化によって、
成果が出た部分があるかという
プラスの面のエビデンスも重視しなければ
フェアとは言えません。
もし、それらも総合して、
脱デジタルの時の方が
明かに教育に良い影響を与えると分かった場合、
世界各国は、
勇気ある方向転換をすることができるのでしょうか。
経済と教育は水と油
もし、
脱デジタル化に舵をきった場合、
日本や他の先進国には
色々と不都合なことが起こります。
フィンランドは福祉国家です。
よって、
経済的な格差がそこまで生まれないように
調整されているため、
過度にお金を稼ぐことに
ウェイトを置かない文化があります。
それよりも、
福祉や教育を重視する特徴がある。
だからこそ、
脱デジタルに舵を切るとなっても、
「子どもたちの為なら」
と皆が協力できるイメージがあります。
これが、日本やその他の
経済優先の国の場合はどうなるか。
脱デジタルであるということは、
デジタル機器を販売する会社や
デジタル教育を推進する人たちにとっては
色々と都合が悪いことになります。
つまり、稼げなくなる。
そうなると、
脱デジタルの流れを何とか阻止しようと
あの手この手を使うような気がしています。
もともと、
携帯電話及びスマホ普及時代、
世界各国の取り扱いでは
様々な対応の違いがありました。
イギリスでは、
16歳未満は使用を控えるという
政府からの勧告が発せられており、
フランスはイギリスに同じく勧告、
加えて、子どもへの携帯電話の販売、
広告が違法とされていました。
アメリカの一部の州では、
電磁波の関係で
耳に近づけて使うことが違法とされていた。
ドイツ、ロシア、インド、ベルギー、
世界各国で「子どもに使わせるな」という
気質が色濃く反映されていた時代もあったのです。
その時の日本の対応はどうだったでしょうか。
あろうことか、
携帯やスマホを販売するキャリア会社たちは、
「家族割」
「キッズ携帯」
などと、
子どもにもスマホや携帯を持たせようと
広告を大体的に打っていたのです。
このような事実を
授業参観で保護者を巻き込んで
授業にしたこともあります。
経済も大事だと思うのですが、
日本の子どもたちの健康や未来に関しては、
切り離して考えることが
「大人である」と筆者は言える気がする。
社会的に弱い立場の人を
身を挺してでも守ろうとする。
そんな日本人の素晴らしい気質を
失くしてほしくはない。
そんな風に考えてしまいます。
しかし、今や、
世界のどの国も
デジタル機器に飲み込まれてしまったと言えるでしょう。
そう考えると、
フィンランドのような教育先進国が
よき結果を発表し、
世界に一石を投じてくれるのは
1つの希望である気がします。
日本は実は丁度よいデジタル?
ITツールの教育的導入が
世界各国よりも遅れて行われたため、
日本のデジタル教育は
非常に遅れているとも言えるでしょう。
しかし、筆者は、
却ってそれが吉となっている気がしています。
プログラミング教育が
導入されることになりましたが、
そもそも現場に
プログラミングができる人はいません。
導入されてから
3年間ほど勤務していましたが、
勤務校では、一向にプログラミング教育が
行われることはありませんでした。
筆者は、
情報主任でもあったため、
自分のクラスで率先して行い、
周知していましたが、
一部の先生方には
休み時間にタブレットを使わせることが
反対であるという意見の方もいて、
プログラミング教育どころではない
デジタルに関する価値観の違いがありました。
当時の筆者は、
「そんなことを言ったって、まずは試してみないと分からないし、法的拘束力があるのだから、やらなければならないじゃないか」
と思っていましたが、
今考えると、
デジタルを使わせることに
反対していた先生方の意見は、
かなり先を見ているものだったかもと思えています。
日本は、
なかなか足踏みして
プログラミングなどが行えていないかもですが、
却ってそれでよいような気もしているのです。
未だに、
紙のノートや教科書が主流で、
デジタルを使うのはほんの少し。
日本の変化が遅い気質が、
却ってよいバランスを生んでいると思います。
現在は、家庭でかなり
デジタル漬けになっている子どもも多いと思うので、
学校ぐらい、
デジタルデトックスを行わなければ
ならない時代が来ているのかもしれません。
まとめ
人類は度重なる様々な試行錯誤を経て
発展をしてきました。
明らかに良くない影響があると
検証に検証を重ねて分かった時は、
そこから方向転換できる
「賢明さ」があると信じたい。
一方で、
高齢化が進む社会では、
ITを上手に活用していかなければならない部分もある。
その辺りのバランスを考えた、
新しい人間の在り方やライフスタイルは
世界のどこかの国が率先して見つけていかなければ
いけませんね。
日本も、
世界に「範」を見せることができるような
誇りをもてるような方向に進めるよう、
願ってやみません。
自分自身、学び、実践していきます。
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共育LIBRARYりょーやん元教師