クリスチャン・べラール 夢の世界への憧れ
クリスチャン・べラール(1902-1949)
画家。ファッションイラストレーター。舞台美術家。
鮮やかな色彩と愛らしさ。
その黄色には夢を感じ、そのピンク色には愛を感じます。
しかしクリスチャン・べラールの描く絵にはどこか寂しさも感じられ、その華やかな作風の奥に哀愁が見られるのも彼の魅力に思えます。
「ヴォーグ」や「ハーパーズ バザー」などでモード画を描き、バレエのセットや衣装もデザインした芸術家。
ジャン・コクトーの映画『美女と野獣』にも美術として参加し、映画界でもその魔法のような美を表現しました。
子供の頃はバレエやサーカスをスケッチし、ファッション雑誌の絵を模写していたクリスチャン・べラール。
大人になってもその夢の世界への純粋な憧れを失わず、生涯美しい夢を追い求め、描き続けた芸術家のように思います。