「甲斐荘楠音」回顧展
東京ステーションギャラリーで開催中の『甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性』展を鑑賞。
昔から好きな画家でしたので今年楽しみにしていた展覧会の一つでした。
今回の展示では代表作もずらりと並び、その美しさに深く感銘を受けました。
耽美とグロテスクとが共存したその空気には楠音独自の美が存在しています。
「美しさ」と「醜さ」への問い。
屈折した性的欲求と女性たちへの羨望。
退廃と希望。
彼の絵と対峙すると、自分の心の底の複雑な想いが込み上げ、不思議な感動が起こります。