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モネ 睡蓮のとき

国立西洋美術館で開催中のモネ展を鑑賞。
始まってから間もないこともあり、雨の中でもチケット購入に行列。
やはりモネは大人気です。

睡蓮の作品をメインに大きな作品がずらりと並びます。
そこに身を置くと、モネの鑑賞は「色彩を体感する」という感覚を強く感じます。
モネの抽象的な色使いは音楽にも例えられましたが、どこかドビュッシーのピアノ曲のような雰囲気も感じさせるものがあります。

この展覧会で私の感じたキーワードは「かわいい」

今回作品を見て目に残るのは、桃色やラベンダー色などのファンシーな色使い。この色調がまたかわいい。
晩年、赤やオレンジを使って暴力的とも言える表現の作品もありますが、これも見方によっては子供がふざけて描いたようにも見え、少し愛らしさもあったりします。
モネの色彩には、彼の中の「少年少女」が目立って現れているようにも思われます。

また、「ぼんやりとした空気感」や「未完の美しさ」もモネの魅力として映りました。
「美術はあまり分からないけれどモネは好き」という方をよく見受けられますが、これらのキーワードで考えると、私たち日本人にも感覚的に分かりやすい西洋絵画の代表とも言えるのかもしれません。
モネ自身も日本を深く愛していたのもあり、その感性は共鳴しているのでしょう。

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