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Tr.3「裏サテライト」- e.p.「サテライト」セルフライナーノーツ (4)
Tr.3「裏サテライト」
できれば2曲入りではなく、4曲入りe.p.にしたかったのでどうにか2曲それぞれ別のバージョンを作りました。(ちなみに早いタイミングで構想はしていたものの、11/23のコミティアに対して11月頭からようやく作り出したという)
タイトルも「×× remix」とか「〇〇 ver.」ではなく、この名前にしたいというのはかなり早い段階からありました。癖のあるタイトルにしたかったし、元がアイドル曲だからこそ裏側の暗くてトリッキーなものにしたいという思いがあって。
もうひとつ、いわゆる(元音源を切り貼りした)「リミックス」ではなく、「もしまったくちがう視点でカバーしたら」と、はじめから編曲し直すつもりでもありました。
四つ打ち
サテライトの裏バージョンは、(ちょうど今年「代代代」を聴き始めてはまってしまったのもあって)インダストリアルっぽいような、激しいけれど冷たくて無慈悲な音で作ってみたいなというあたりが発端でした。
とりあえずライドをカンカン打ちまくり、キックとタムをひたすら四つ打ち続ける。ギターは轟音かつ歪んでひずんだ音。表バージョン2曲とはまったく変えて驚かせたいというのもあったし。
で、イントロ冒頭からこんな感じになりました。(インダストリアルあっているかどうかは知らない)
ベースとかドラムとか結構元曲に近かったりするけれど、Aパートに向かってスネアが8分→16分になったあと、歌が入ったときにオリジナルはわりと視界がひらけて明るい感じになるのに対して、自分はイントロの無機質な感じをそのまま続けてみました。
これは「1998-」のところでも書いていたように「おなじ展開を引き延ばして没入感」というのもあるし、よくある世間のリミックスでバンドサウンド→打ち込み系にしたときにある、「淡々としたトラック展開の途中に元曲のボーカルを切り貼りする」感じをちょっと意識したりもしていました。
ギター録音とディストーション
ひとつ前の「1998-」からですが、ギター録音の際にエフェクターやアンプシミュレーターの機材を入れず、PC上のプラグインで直接かけるようにしました。
正直いままでエフェクターのことをぜんぜんちゃんとやってこなかったので音作りがまったくできないのですが(なにしろバンド経験がなくて弾き語りメイン)、この方法だと録った後にPC上でエフェクトをとっかえひっかえして試せるので録り直し不要でかなり楽になりました。(後から録り直す時もエフェクターの設定をメモっておかなくてよいし)
DTMをはじめてからここ十数年でPCのマシンパワーが上がったこともあるし、DAWを変えたこともあるし。
ただそれでも「こういうエフェクトプラグインを入れるとこういう音になる」というのはある程度把握してから録音しないとやっぱりつらいので(なにしろほとんど構想せず録りながら編曲考えているので、録った時にある程度それっぽい音になっていないと先に進めない)、数こなさなければな、というのは痛感しているところ。。。
後半の展開
後半の展開は、、、ネタバレになるのでできれば聴いてもらってからの方がよいですが、
最後はもろにCYONさんのボーカルに頼っています。
出だしあんな感じなのにこんな終わらせ方というのは、正直ちょっとアイデア尽きたというのもあるし、もちろん最初で驚かせたあとにもういちどここで驚かせたかったというのもあるし。
でも実は次の「裏1998-」につなげるための展開ということでもあったりするんですよね。
(つづく)