とにかく「だんしん」には入っておけ
何回か前の記事で書いた
「ギターが質流れ」した件についてさらっとお送りしました
これがどういう状況かというと
物理的にギターが手元になくなって
かつ、それを取り戻すこともできない経済状態だった
ということなんです
お金がないということは
仕事をしてなかったのか?
いいえ、仕事はしていました
なんなら
株式会社の社長をしていました
ではなぜギターを手放すほどに
困窮していたのか
これ
親御さんが会社経営している方は
ほんとに気をつけてください
後からではどうにもなりません
相続問題
ぼくが困窮した一番の理由は
急に父が亡くなって
会社の負債が降ってきたことです
まぁ
いまだったら絶対に相続放棄してますね
当時、相続放棄しなかった理由は
プラスの遺産(=実家)も相続しないと住む家がなくなってしまうという点で
マイナスの遺産も相続しなければいけなかったから
相続するorしないというのは
急に言われてもなかなか答えがでません
どこにどれだけの資産があって
どこから借入していて
取引先は?
決算書は?
すべてが手探りな中
葬儀からはじまり
いろいろな手続きで役所をまわって
急に銀行さんに全然知らんことを聞かれ
さらには
全然知らん人が「貸してたお金返してください」とか言ってきて・・・
そんな落ち着いて考える暇もない状況の方は
おそらく
相続放棄したほうがいいと思います
事前に取り決めしておくべき
いざというときに迅速に対応するためには
事前に取り決めしておくべきです
銀行の金庫の中から弁護士が遺言状を持ってくるみたいな
そんなシチュエーションほんまにあるんかな?
とも思いますが
それくらいやっておいたほうがいいです
いや
別に銀行の金庫にいれる必要はないですが
ちゃんと決めておかないと
いざっていうとき
ほんとに動けないです
親御さんが会社経営されてる方
親御さんが資産ありそうな方
ちゃんと取り決めしましょう
取り決めができていないようなら
おそらく
相続放棄したほうがいいです
頼みの綱は生命保険?
そんなことあるんですねぇ・・・
生命保険はかけていたけど・・・
特約の貸し付けを利用していてほとんど保険金はおりず・・・
当面の生活費くらいのものでした
でももう相続するってことで決めたし
会社が動き始めればなんとかなる・・・かな・・・
もう
こういう状況の方は
相続しないほうがいいです
「団信」に入っているか
うちの場合は取り決めもないまま
生命保険もないまま
とりあえず相続しました
売上は多少ありましたが
経営的には赤字
相続する割合のマイナスがデカ過ぎました
負債額、家2軒分くらい
借入による負債なんですが
でも大丈夫
こういうときのために団信(だんしん=団体信用生命保険)という保険があるんです
団信に入っていると
借入の残債をかわりに返済してくれるという素晴らしい保険で
うちは・・・
これに・・・
入って・・・
いませんでした・・・
それはつまり
負債が負債のままということ
団信にはいっていないなら
ぜったい相続すべきではありません
身売りされるメイン事業
よくないことは続くもので
ぼくが新社長になる前に
専務である母(実母)が
メイン事業を売却してしまったのです
(それこそ雀の涙ほどの金額で!!!)
事業の基盤をつくるのに軽く1千万円はかかった事業ですよ・・・母上・・・
まだ回収しきれてませんよ・・・母上・・・
残された部門で
採算がとれるとこ・・・あるかな???
という方は
ほんとに
ぜったい相続すべきではありません
そして切り崩される生活
お金を生み出すものが少ないのに
毎月の支払いは膨大なわけで
なんでもいいから切り崩してお金に換えていくしか方法がなくなってしまいました
そんなときに
「質預け」したんですねぇ・・・
そのときは結構いいお金になったので
助かりましたが
自分の生活を切り売りしてまで
守るものってそんなにないです
何を守るのか
しっかり決めてから相続しましょうね