2令幼虫その後
オリジナル菌糸瓶に投入後、約1週間と少しを経過。様子を伺える数頭を観察しますと、とても良い状態です。
先ず、体色に透明感があり青白く、綺麗です。これ、健康な証なんですよ。青白く見えるのは、我々、人間の血管がヘモグロビンの影響で皮膚を通して見ると青く見えるのと同じで、幼虫の場合も血中のヘモシアニンの影響で青く見えているのです。
また、消化器官内の内容物も培地の状態を反映しているので木肌色で綺麗です。2令後期と言える今、幼虫は正に食べ盛りで、体長も大きくなっています。わたしの考えでは、3令幼虫の初期頃が成虫の体長を決定づける最も重要な時期だと考えており、それまでの期間は餌材環境の優劣による影響はほぼ無いと考えているのですが、その3令幼虫初期の時期に最良の餌材を充てがうためには、その前段階のこの2令後期もまた大事なのです。それは、餌材環境に十分に慣れさせておくことでストレス無く食餌を旺盛にさせるためです。
臨界サイズ時期再考
生物全般的に♀は♂に比較して成長速度が速く早生傾向なことはよく知られていますが、特に♀成虫のサイズはこの時期の餌環境によって決定づけられると言っても過言ではないと考えています。つまり、受容体による臨界サイズが決定されてしまう時期ではないかということです。その時期が、♀は♂よりも明らかに早期であると。これまでのわたしの観察では、♀幼虫個体はその時期を経過すると食餌量は極端に減少し、冬眠を経て翌年春に再活動し出すのですが、それでも食餌量は殆ど増えません。しかし、不思議なことに体躯サイズはあまり痩せないんですよね。そして、先述の時期によく食餌した個体は大きめの成虫に羽化するのです。♀の臨界サイズ期については、これでほぼ間違いないのではないかとわたしは考えています。スィートスポットがかなり狭いわけです。
ところが、♂の場合はそう単純ではないんですよね。つまり、臨界サイズ決定の猶予期間が♀よりも長いということです。ここから先は有料記事にしましょうかね? ……おそらくですが、可能な限り最大サイズが取れるように、つまり、生物的に優位性を獲得するべく、最大限に餌環境から最大公約数を得るべく栄養を摂取するということです。しかしながら、それには締め切りはあるわけです。何故なら、蛹に成らないといけないので。ということは、その締め切りはどの時期か? というのが臨界サイズ考察の最も重要なサブジェクトであり、謎な点です。
今後の展開について
わたしのこのnote、内容については他と比較しても濃いと自負しているのですが、コメントも少ないですし、Likesの数も極めて少ないです。そのようなリアクションの貧相さから、YouTuberがよく言っているような「制作の励みになります」という感慨は、正直に申しまして殆ど感じることはなくてですね、というか、皆無です(笑)。そして、自己満足と言うよりも、個人的な飼育研究・考察の記録になるように書き記している感覚です。
ですので、強いてわたしの深い考察内容を公開する必然性も然程感じているわけではないので、多くの内容を非公開にすることを検討し始めています。わたし個人の感覚だけで言わせてもらえば、求められてもいないのに、そして、得るものも無いのに、貴重な研究成果をタダで公開し続けるのもこちらとしては馬鹿馬鹿しいな、と思い始めたからです。かと言って、記事を有料公開にしたところで、得られるものは少ないであろうことも明らかなことなので、上っ面部分だけを公開にして、深い内容については非公開で記録してゆこうかという考えです。まあ、コメントがあればその都度、お答えすればよいですしね。