まだ序盤戦
先日、菌糸瓶に投入した2令幼虫の内、ボトル側面に食痕窓を空けた個体が居ました。初の多頭飼育実験組の5 litreリカー瓶に4頭投入した内の1頭です。こうして菌糸瓶にちゃんと潜って培地を食べてる姿を見せてくれるとこちらとしては安心します。何と言ってもオリジナルで仕込んだ菌糸瓶ですのでね。「食えない菌糸」ではないってことなわけですから。
まあ、市販の菌糸瓶ででもですね、ちゃんと潜らないで培地を食べずに上面に出てきて徘徊するヤツが何頭か出てくるんですよね。おそらく、初令から食べていた培地と大分違うのでしょうね、どうしても餌環境に上手く馴染めないんだと思います。C/N比が低めの富栄養培地だとオオクワガタの場合、特にそういう個体が出易いですね。
ただ、今回のオリジナル菌糸は無添加で、しかも腐朽も浅いかなり高C/N比の培地ですので、植菌産卵材と同等の高炭素率の筈ですから餌馴染みは比較的よろしいかと思われます。それに、使用しているアスペン・チップは10mm x 5mm x 2mmくらいの特大チップなのです。齧り応えは木質繊維そのままの産卵材にほど近い感覚とも思います。
また、一部の幼虫は、去年に市販品ブロックから4回くらい再発菌させて仕込んだ分の残りの「一年もの」菌糸瓶にも投入しています。こちらは再発菌操作の繰り返しによって添加剤をできるだけ腐朽菌に分解させてみる試みをしたものです。従って、富栄養且つ、腐朽深度も深い。しかし、低C/N比化はしないように工夫してあるものです。なので、比較対象餌材としては良いサンプルだと思います。
これらの1本目菌糸瓶で約一ヶ月後くらいには3令化する筈ですので、それから食痕がいつまで木肌色を維持してくれるかどうかというのが最初の判断フェイズになるかと思います。まあ、食いにもよるのですが、もしも、食痕が良い状態だったらば、良い状態だけに2本目の交換タイミングがシビアになるかも知れません。それ次第で食痕のコンディションが激変してしまう可能性大だからです。また、もしも、オリジナル高C/N比菌糸で体重の乗りが良かったら、それはもう、続けてオリジナル高C/N比菌糸継投でしょう。というか、過去の実験結果では最も好結果を出している菌糸培地なんですけどね、これが。
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