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マライアキャリーは歌がうまい

マライアキャリーの「Merry Christmas」というアルバムが非常に良い。

この時期にぴったりである。

日本でもおなじみの「All I Want for Christmas Is You」も収録されている。


そのアルバムの中に「O Holy Night」という曲がある。

メリークリスマス


この曲の歌唱力がとにかくすごい。


まず、歌いだしは地面を這うように力強く、低い。

多分この部分を歌っているときは、のどの太さが縄文杉くらいある。

迫力満点。

そこから、だんだんとキーが高くなっていく。

最初のサビも我々からしたらかなり高いキーなのだが、この時点では進化をあと2回ほど残している。

老練の戦士が赤子をあやすかのような余裕っぷりで歌う。


そこからグンと高いパートがやってくる。

ここまでくると我々はカッスカスの裏声でやっと口ずさめるレベルになってくる。

マライアキャリーはというと、暖炉の前でロッキングチェアを揺らしながら火を見つめているかのような余裕っぷりで歌う。


そして、最後の一番高いパートがやってくる。

ここに関しては、もう3オクターブ下で歌うくらいがちょうど良い。

特に最後から2番目の「night divine」の部分は、高すぎて本物のカナリアに自由に歌わせているのではないかと思う。

ファックスが来た音と間違えるくらいの高さ。

あの高さで、しかも音程をしっかりコントロールし、ビブラートを決めるというのは、本当に神業としか言いようがない。

CDを聞いて「いや歌うまいな」と思ったのは初めてである。


自粛ムード漂うクリスマスは、家でこれを聞いてテンションをあげていこうと思う。



ちなみにこのアルバムで一番よく聞く曲は、「All I Want for Christmas Is You」。

ただのにわかであった。

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