きょうだいムーン

大阪府堺市できょうだい児の為の自助会『きょうだいムーン』を開催しています 弟が重度知的障害者、ASD、多動で6歳から27歳まで同居、介護をしていました 私本人はアダルトチルドレン、愛着障害を抱え、生き辛い世の中を日々模索しながら生きています

きょうだいムーン

大阪府堺市できょうだい児の為の自助会『きょうだいムーン』を開催しています 弟が重度知的障害者、ASD、多動で6歳から27歳まで同居、介護をしていました 私本人はアダルトチルドレン、愛着障害を抱え、生き辛い世の中を日々模索しながら生きています

最近の記事

試練

先日、偶然母と遭遇 先月末は色々良い事とトラブルの繰り返しで、まだ何かあるぞと思ったら数年ぶりに会ってしまった 見るからに老けて歩行は股関節の変形があるからか、歩幅が小さい。明らかに老人になっている 『タケノコ持って帰り』 と泣きそうな顔で訴えて来たが、要らないと振り切った 『なんでや!』 と泣いていたが、無視して帰った 帰宅後、ふとスペースでその出来事を言うと 『それは罠だから気をつけて』 いや、まさにその通り 同情したら最後、また毒にやられてしまう

    • 洗脳

      オウム真理教が世間で騒がれる度に言われた洗脳 奇しくも同じ時期、祖母が母に 『あんたがやってんのは教育じゃない。洗脳や。この子が大人になったら大変な事になるぞ』 それを聞いた母は嬉しそう 隣で聞いてた私は洗脳じゃない。オカンは正しいんや! そう思っていた 時は経ち、中年になる頃、母に意見した 何故こんな生き辛くなるように育てたのかと 『お前の喋り方、返事の仕方、仕草、身振り手振り全てにおいて私が理想とするやり方に洗脳したんや』 真顔でそう言っていた 『お母

      • 傾聴共感=接客接遇の極意

        人の話を聞き、共感する これはコミュニケーションにおいて基本的な部分で、若ければ若いほどこれが出来なかったりする。発達特性が高い人も苦手な印象だ。自分の話ばかりして人の話を聞かない人、周りに沢山おられるのでは無いでしょうか 実家暮らしの頃は障害の弟を産んだと言う事で祖父母に虐められまくっていた母があまりに気の毒で、ひたすら傾聴共感し、母の愚痴、嫌味、弟の介護とサンドバッグ状態になっていた私の経験が、きょうだい会だけでなく今の仕事に至るまで本当に役に立っている きょうだい会

        • 君子の交わりは淡き水の如し

          人間関係でいつもつまづく私は、だいたいの原因が距離感が近くなり過ぎるという事 元を辿れば家に居場所が無く、親からも構って貰えず、弟を介護する事のみで居場所を作らざるを得なかった 友人宅を渡り歩いては、隙間を埋めようとする。嫌われると居場所が無くなるから、何とか滞在時間を増やす為に色々考える 携帯電話を持ち出してからはもっと拍車が掛かる。社会人になって友人と会えなくなり、社会生活が上手く行かないストレスを電話で解消しようとしていた 距離感を縮める為に、孤独を解消する為に

          真夜中の振り返り

          きょうだい会を始めて三年。多くの気付きを得た 無料でここまで知識を得る事ができ、何より生き辛さの軽減がある事に本当に感謝している 堺市の発達障害啓発週間の登壇会にもきょうだい児として80名位の方の前で話せる事も出来た 三年前には考えられない状況だ 仕事も長続きせず、対人トラブルが絶えなかった。未だにイライラする事はあるが、自他との境界線が明確になりつつある今、回避方法が確立している 何でも言わないと気が済まなかった過去の自分からしたら、ある程度のトラブルは穏便に済ま

          真夜中の振り返り

          距離感

          祖父母、父母、弟、そして私の六人暮らし 祖父母が建てた家に住んでいて、母からは 『ここは他人の家や。ワガママは言うな。嫌なら出て行くしかない。弟連れて出られへん。我慢しろ』 ワガママでも無い、何か意見を言うとまずこれ。本当にその通りだが、小学生の我慢のレベルなんかとっくの前に超えている。必然的に感情が抑圧される 祖父母、父は弟を介護出来ない。いや、する気が無い 小学二年生の私、母どちらかが家に居ないと脱走する。フェンス、有刺鉄線、フェンスにベニヤ板がくくり付けてある

          今を生きる

          きょうだい児、いや、愛着障害には今を生きるのは本当に難しい 絶えず思考し、過去、未来に不安や失敗を過らせ、今を生きてない きょうだい会で悩む人の話もこれが出来ずに悩んでいる、或いはそれに気付いておらず、むしろ今を生きない事が正しいような印象を受ける 世の中の成功者の共通点で、運と今を生きる事はほぼ共通している 過去の失敗を糧にし、その失敗で最低限の未来を予測する 予知不安、引きずるというマイナスの感情には全く支配されていない 逆にそれに支配されているといつまで経っ

          帰る所が無い

          20代を終わりを迎える頃、地元の友達はほぼ全員結婚した 政令指定都市とはいえまだまだ村社会の堺。地元の知人達は未だに周りの目を意識しながら生きている いや、そうしないと生きて行けない。同級生集まりは欠席裁判の始まりで、みんなの二面性が気持ち悪くなって行かなくなった。どうせ自分も何か言われてるに違いない 地元の友達関係を断ち、高校の柔道部も集まらなくなった。最後に集まった時も、未婚独身の私に対する風当たりはキツかった だいたい旧友の集まりごとは結婚していない者に対するイ

          拒否からの孤独

          28歳で結婚を断られてから、恋愛について前向きではなくなった その場が楽しければ良し。先の見えない関係が都合が良い。また拒否されるのが怖いから自分の事は一切言わない 相手の話ばかり聞く、聞き上手になったのは紛れもなく母親のせいだ。一切話を聞かず、自分がさぞどれくらい悲劇の中心に居るか演説してくる 父親は我々子供には一切興味が無く話しかけても無視、弟とは会話なんて成立しない 自分には辛いスキルだが、話を聞かざるを得ない環境がこんな時に功を奏したと思う 皮肉だが、それは今

          男のきょうだい児の生き辛さ

          男のきょうだい児だからこその生き辛さがある きょうだい会でも参加者はほぼ女性。9割といっても良い 男だけのきょうだい会もやってみたけど盛り上がらない。私のファシリテーション不足の前にお互いが警戒し過ぎてダメだった 本当は男のきょうだい児に参加してもらいたい。男同士で話したいけど中々難しいので、noteに男のきょうだい児の生き辛さを書いていく。Xだと小出しになるし、感情が先走る 冷静になって書くには長文のnoteが良さそうだ 何故、自分がこうなったか 振り返るにも知っ

          男のきょうだい児の生き辛さ

          才能

          常に才能は無いと思っていた。 人より劣り、頑張らないと同じにはなれないと。 母からも良く『お前は勉強も運動も何も出来ない』と貶されていたので、自分は何も出来ないと思い込んで大人になった。 意外と出来る事はあったりしたが、根底に自信が無いので、直ぐグラついて継続しない。 頑張らないといけないと肩に力が入ってるので上手く行くものも行かない。失敗して当然だ。 何かやろうにも邪推し過ぎていつもマイナスからのスタートだし、経過も肩に力が入り過ぎ。消耗も半端無い。 そんな中、

          きょうだい会主催で実際起こった効果その2

          前回は悩んでいた部分の解消でしたが、今回は二次的?副次的な効果についてお話しさせていただきます。 1、イライラする事が少なくなった 以前の私はいつもイライラしていました。少しの事で怒り、勝手に疲弊していました。 周りからも 『何でそんなしょーもない事で怒るん?』 と言われる事もしばしば その時はそう言われても、イライラしてるから仕方ない。わからない周りが悪い!と思っていました。 特に悩んではいなかったけど、周りに気を使わせまくっていたと思います。 自覚してからは認知行動療法

          きょうだい会主催で実際起こった効果その2

          きょうだい会主催で実際自分に起こった効果

          きょうだい会(自助会)を主催し三年目、参加人数は少ないけど、色々と見えてきた部分、実際自分に起こった効果について書きます。 1、孤独感が軽減 全く無くなったとは言い切れないが、かなり軽減しました。 40を過ぎ、独り身だとかなり肩身の狭い思いをするのがこの日本社会。ましてや婚姻歴無しとなると、露骨に疑念の眼を向けられる、或いは言葉に出されることもしばしば。身近な友人知人から、初対面の方まで。 社会的信用すら疑われるという、結婚がかなりハードルの上がる男性きょうだい児にとっては

          きょうだい会主催で実際自分に起こった効果

          新たに出て来た困り事

          40を過ぎて訪問鍼灸マッサージ院を独立開業 最初は楽しく仕事してたが、今まで見えなかった発達特性が見えて来て、現在進行形で悩んでます 1、物忘れ これはほぼ毎日。だいたい忘れるのが名刺、鍼用道具の何か。提出書類。 書類関係で叱られる。 2、人付き合い 依頼があると苦手な人でも付き合う時間長くなり、ストレスが溜まる。 3、事務作業 1に重複するが、これもかなり苦戦する。だいたい毎月毎月間違える。 これらを踏まえて仕事量を減らしているが、あまり変化無し。逆に体力が減らず

          新たに出て来た困り事

          きょうだい会を主催するにあたっての留意点

          一年半、30回近くきょうだい会を主催して色々な気付きがありました 良い事も有れば悪い事もある 今回はそんなきょうだい会主催の留意点を書いていきたいと思います 1、ファシリテーターに振り回される 意外や意外 参加者では無く他の会のファシリテーターから振り回される事は意外に多い 特にベテランの方ほど自身の考えに固執し、中には押し付けて来る方も 例1 『リモートはダメ。キチンと対面にしないと。無駄にこの活動が広まったら困る』 リモートでの主催を伝えたら上記の事を言われた

          きょうだい会を主催するにあたっての留意点

          分散集中

          きょうだい児で過集中は少ない 常に気を配り、警戒しておかないと殴る蹴るの暴力、物を壊される、脱走する、、、 問題行動を抑止するのは親よりもきょうだい児が多い 故に周囲の目を気にしやすく、常に疲れている 家の中でぐっすり眠れない。上から弟が降ってくる 心身障害でも、目を離せず、離したら命取りになる 母が居ない時は母代わり 大人でも辛いのに、子供には荷が重過ぎる ここに性的虐待が加わる場合も 家が家じゃない。少なくとも安息の場では無い 学校、友人の家、本来気を