京都大学の特色入試のポイント
京大の特色入試ってなに??
特色入試の概要
京都大学は一般的な大学入試の他にも、特色入試と呼ばれる独自の入試制度を設けています。この制度は、学生の個性や特技を評価し、多様性ある入学生を受け入れることを目的としています。
特色入試の選抜要項によると、こんなふうに説明されています。
「特色入試では、高大接続と個々の学部の教育を受ける基礎学力を重視し、
高等学校での学修における行動と成果の判定
個々の学部におけるカリキュラムや教育コースへの適合力の判定
を行い、1と2の判定を併せて、志願者につき高等学校段階までに育成されている学ぶ力及び個々の学部の教育を受けるにふさわしい能力並びに志を総合的に評価して選抜します。」
特色入試が一般入試と大きく異なる点は、なんと言っても「学力だけではない!」ということ。
どんなに高い偏差値をもつ学生でも、特色入試はそれだけでは受験資格がありません。必要なのは、「特色」。
例えば、好きなことをとことん追究した経験でも、気になったことをとことん掘り下げた経験でも、「このことならなんぼでもしゃべれる!」というものがある人は、特色入試の素質がある・・・かもしれません!
もっとくわしく教えて!「特色入試の特徴は?」
ポイント 1 「学業活動報告書」や「推薦書」で、受験勉強だけでない、在学中の活動歴をチェック!
高大接続を重んじるという観点から、高等学校での学修における行動や成果を丁寧に評価するため、「調査書」に加え「学業活動報告書」や「推薦書」を提出します。そこには、出願者の高等学校在学中の顕著な活動歴を記し、志願者が受験科目以外にどういったことを学んできたか、どういった活動を実践してきたかを見ます。
ちなみに、昨年度の傾向としては、 各学部ともに、生徒会活動、クラブ活動、留学経験、ボランティア・・・といった、より身近なエピソードを提出書類に記載していた受験生が多かったようですよ。国際科学オリンピックやすごい賞ばかりが特色とは限らないのですね。
ポイント 2 「学びの設計書」で、志願者の学ぶ意欲や志をチェック!
さらに、志願者が作成する「学びの設計書」等をもとに、高等学校での活動内容から京大で何を学びたいのか、卒業後どういった仕事に就きたいのかといった、志願者自らの学ぶ意欲や志について書類審査を通じて評価します。
ポイント 3 もちろん学力は必須!ベースとなる学力レベルもしっかりチェック!
学部が定めたカリキュラムの内容を修得するのに必要とされる基礎学力や個々の学部における教育コースにとって望ましい能力を重んじるという観点から、書類審査に加えて、大学入試センター試験の成績、学部ごとの能力測定考査、論文試験、面接試験、口頭試問等を組み合わせて実施します。
特色入試で求める人材とは?
具体的な「求める人物像」は、各学部ごとに設定されています。( 「特色入試を通じて求める人物像」 )共通するのは、学びの意欲が高く、京大の自由の学風や充実した環境、教員・・・など、京大のもつリソースを最大限に活用して、自ら学びの意欲を伸ばせる人!
言うなれば、 京大を「最大限有効活用できる人」ですね。
あとは、物事の本質を見抜く力や、自らの意見を持ってしっかりと議論が出来る人。
これから一般入試で京大に挑もうとしている人も、必ず特色入試の募集要項も意識して欲しいですね。実は、自分は特色入試でのチャレンジのほうが合っているのでは・・・?!という受験生もきっといるはず。そういう人にもどんどんチャレンジしてほしい。