猫背
夏至も過ぎ
梅雨時期真っ只中
このムシムシした気候は
こころもカラダも
なーんとなくしっくりしない
天気が良くないと
心身ともにスカッとしないのである
そう…
心身ともに猫背気味なのだ
わたしは若い頃からやや猫背気味
最近では巻き肩だとも言われる
ようは姿勢が悪いってことだ
なぜそうなったかというと
変に人よりか背が高くなったこと
思春期になぜか胸を張れなかったこと
つまりは
目立つっていうことに抵抗があったから
ちょっとでも目立ったないように
ちっちゃくなりたかったんだと思う
今はぜんぜんそんなことは思いもしない
でも若い頃の名残りはなかなか改善されないもの
気をつけていても
ついつい猫背気味になっている
モデルはふうこ
猫背とは
猫のように背骨が丸くなってしまっている姿勢
ということだが
犬だって猫背じゃないか
そう思うのはわたしだけ？
猫の猫背には意味がある
ネコ科の動物の多くは、獲物を見つけたら
姿勢を低くしてそーっと近付き
一瞬で急所を狙って仕留める
それが可能なのは
肩周りの筋肉がバネのように柔軟だからである
猫背のおかげで
瞬発力や柔軟性を発揮できるのだ
とはいえ猫も時には
猫背をぐーんと反らして伸びをしたりして
猫背を伸ばすストレッチをしている
起き抜けに体を活動モードに切り替える時や
リラックスして眠い時にする行為だ
その辺は人も見習いたいところ
さて問題は人の猫背
なぜ猫背はよくないのか？
猫背の姿勢を続けると、見た目が老けて見えるだけではなく、健康面にも悪影響を及ぼす
背骨の中には「自律神経」という、内臓の働きを調整している大切な神経の束が通っていて、猫背だと背骨が丸まり固まってしまうため、血流が悪くなり、内臓全体に不調を引き起こす可能性がある
猫背になる原因として
①筋力や柔軟性の低下
筋力、特に体幹のインナーマッスルの力が低下することで猫背になってしまう
インナーマッスルとは、身体の深層にある筋肉で、重力に逆らって体を支えるコルセットのような役割をしている
インナーマッスルが使えていないことで、体はどんどん曲がってしまう
また、運動不足などで筋肉の柔軟性が低下すると背骨を伸ばしにくくなるので、猫背になりやすくなってしまう
②パソコンやスマホの長時間使用
パソコンやスマホの画面を見ていると、ついつい頭が前に出て背中が丸まった姿勢になりがち
また、長時間同じ姿勢を取り続けることによって筋肉が硬くなり、猫背が定着してしまう
猫背だけではなく、肩凝りや頭痛にまでつながってしまう人も多い
③骨盤の歪み
普段から片足に体重をかけるように立っていたり、壁にもたれかかる姿勢をしたり、座っているときに足を組んだりすることによって、骨盤の歪みが発生する
骨盤は上半身と下半身をつなぐ土台のような部分なので、骨盤が歪んでいると背中や頭の位置も歪んでしまい、猫背につながってしまう
そしてこの猫背が体に及ぼす影響とは
①肩凝り・頭痛の原因になる
猫背だと、自然と頭が前に出た姿勢になってしまう頭の重みは約5kgあるので、首や肩の筋肉で重みをずっと支え続けている状態となり、これが肩凝りや首凝りの原因になる
また、首周りの神経は頭にまでうつながっているので、肩凝りが悪化すると凝り固まった筋肉が神経を圧迫し、頭痛につながってしまうこともある
②腰に負担がかかり腰痛につながる
本来、背骨には衝撃を吸収する働きをもつS字カーブがある
これを「生理的前弯（ぜんわん）」といい、猫背を続けると、このS字カーブが失われ、腰に直接負担がかかってしまう
また、猫背のような背中が丸まった姿勢では、骨盤が後ろに傾きやすい（後傾しやすい）ので腰の筋肉が常に突っ張った状態になり、そのため、腰痛につながりやすいと言われている
③集中力の低下にもつながる
猫背を続けると、肺やさまざまな内臓が圧迫されてしまう
猫背の人はそうでない人と比べると、換気量（空気の出入りする量）が1/2になるともいわれている
気がつくと呼吸が浅くなってしまっているという経験をしたことがある人も多い
空気を十分に吸えない分、酸素を取り込む量も減ってしまうことになる
脳の酸素消費量は全身の約20％といわれていて、酸素不足になると脳内の酸素量が不足し、栄養をはこぶ血流も悪くなるため、メンタルの不調や集中力の低下にもつながってしまう
④肉が付きやすくなる
猫背は、内臓を押しつぶすことにより内臓機能の低下を招く
消化機能が低下すると、消化しきれなかった余分な栄養素を皮下脂肪として体内に蓄積しやすくなるので、太ってしまう原因となる
また、猫背では姿勢を正しい位置に保つ筋力が使えていないため、筋力が衰えてしまう
代謝機能は筋肉量に比例するので、基礎代謝が落ちお肉がつきやすい体質になってしまう
※「元気通信」「FANCL CLIP」を参考にさせていただきました
以上、猫背は猫だけにメリットがある
人は猫背の自覚があれば
早急に正しい姿勢に戻す必要があるだろう
猫のための猫背
姿勢だけは猫を真似ないように！
つづく