観劇じばらー

自腹で舞台を観る素人。1900円以下でほぼ料金一定の映画と違い、主に「ハコ」や興行元の…

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自腹で舞台を観る素人。1900円以下でほぼ料金一定の映画と違い、主に「ハコ」や興行元の都合で料金が3000円前後~1万円超えと懐を痛める度合いも様々な舞台は「費用対効果」重視。主観がぶつかり合い「鳥の目」と「虫の目」の間を行き交う。BtoBでなく、C(観客から)toB(舞台へ)?

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    公演劇評以外の、演劇を巡る考えあれこれby観劇じばらー

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評㊽㊥鳥公園#16『ヨブ呼んでるよ』@八王子、3000円

 鳥公園(Torikoen)#16『ヨブ呼んでるよ-Hey God, Job’s calling you!-』@八王子市芸術文化会館いちょうホール(小ホール)、全席指定3000円など。追加で買った台本1500円。2023年3月17日~19日。西尾佳織作、三浦雨林演出。上演時間約1時間55分(途中休憩無し)。  西尾の考えと、八王子をゆるゆる考える。 滞在制作「ゆるAIR」、西尾の考え   2017年初演で今回は再演でもあり、売りの一つは、  鳥公園と東京・八王子市学園都

    • 評㊽㊤少しわかった? 鳥公園#16『ヨブ呼んでるよ』@八王子、3000円

       前回、いわゆる「大衆向け」的「娯楽劇」の感想をあえて書いたのは、この芝居の観劇を既に予定し、全然違うジャンルで比較してみたかった向きも大いにある。  鳥公園(Torikoen)#16『ヨブ呼んでるよ-Hey God, Job’s calling you!-』@八王子市芸術文化会館いちょうホール(小ホール)、全席指定3000円など。追加で買った台本1500円。2023年3月17日~19日。西尾佳織作、三浦雨林演出。上演時間約1時間55分(途中休憩無し)。  鳥公園と東京・八

      • 評㊼檀れいの“変化”『大逆転!大江戸桜誉賑』@明治座、招待

         明治座創業150周年記念前月祭『大逆転!大江戸桜誉賑(かーにばる)』を日本橋浜町の明治座で観る。招待なので無料。正規料金はS席(1階席・2階席)13500、A席(3階席)6500円の模様だが、じゃらんでは9800円など割引も出ている。3月4日~28日。    いつもにまして、評というより、感想である。 特に演劇ファンでもない人々がわいわい観る“芝居の原点”  明治座は4月28日に創業150周年(おめでとうございます)、その記念の“前月祭”。江戸を舞台に、殿様(松平健、檀

        • 評㊻寝なかった岡田利規作、本谷演出『掃除機』@KAAT中スタ6000円

           多少演劇を勉強した程度の自分にとって、岡田利規(49)は、面白いかどうかの前に、そもそもよくわからない(そうやって周辺に聞くと、うなづく人は少なくない、正直だ)。が、多分「それまでにない」「新しい」形の演劇を提唱したのだろう、「それまでにない」「新しい」は、「面白い」がもし不足しても、十分注目を集めるに値する。で、批評家の皆さんが注目しているようだし、「今の時代を知れるか」と思って観る。だらだらしゃべりと身体性??そして、寝る。すみません。  そんな岡田利規作、本谷有希子(

        評㊽㊥鳥公園#16『ヨブ呼んでるよ』@八王子、3000円

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        記事

          演劇考が五か月ぶりになった理由

           前のnoteから、間が空いた。昨年10月17日以来なので、5か月ぶり。  コロナも収束方向で芝居の本数は通常運転だし、勿論観ているが、いくつかの理由で書いてなかった。 1.劇評とは何か、を問い直す日々  劇評とは何か、を改めて真面目に問い直していた。  他の人たちの視点も交えて“勉強”していた。そもそも正解のない芝居を、個々の視点で書くのである。さらに正解はない。が……  自分の書き方は、5W1Hを基本にし、事実と構成(つじつま)及びメッセージ性(結局何が言いたいのか)

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          評㊺花村想太の声『ジャージー・ボーイズ』@日生劇場、S席割引

           今まで全く興味のなかった、存在すらよくわかっていなかった花村想太(32)の声、その音域の広さ(4オクターブ出るらしい)に、まさに文字通り「魅了」された。その声を潰してしまわないよう、祈るまでに。  ※以下、ミュージカルその他にずぶの素人の文章。無知の数々お許しを。   単に、知人に誘われ、中身も出演者もろくに知らずに、「たまには日生でミュージカルもいいか」と出かけた公演。 「フォー・シーズンズ」の出会いや別れ、成功あるいは闇  ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』(チ

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          俳優という虚~あるコメントたちから

           こんなネット記事が出ていた。  記事の是非はともかく、Yahoo!コメント欄にある「俳優」に関する部分をピックアップしてみた。  勿論、件の俳優の“個性”を排した感想は不可能だが、それでも。  こんな風に見られてる、観られてる。  谷原章介、バス事故の「ブルーシートの中は?」発言に視聴者“ドン引き” 過去にも指摘されていた“的外れ”コメント10/15(土) 19:47配信(FLASH)  俳優は基本的に自分の言葉じゃなく台本を正確に読んで表現する仕事  俳優というのは、

          俳優という虚~あるコメントたちから

          評㊹南野陽子主演『なくなるカタチとなくならないキモチ』@駅前劇場6000円

           第4回横浜桜座プロデュース公演『なくなるカタチとなくならないキモチ』@駅前劇場(下北沢)、全席指定6000円、20歳以下ユース割3000円、障がい者割3000円(横浜公演のみ)。10/7~16東京公演(駅前劇場)、10/18~19横浜公演、大阪公演10/21~23。  主演:南野陽子、脚本:大西弘記(TOKYOハンバーグ)、演出:磯村純(青年座)。東日本大震災前後の福島、障がい(※主催者表記に合わせ、この項では「障がい」と記す)を持つ人とその家族やコミュニティーの物語。

          評㊹南野陽子主演『なくなるカタチとなくならないキモチ』@駅前劇場6000円

          評㊸“思考停止の美”考へ~太田信吾『最後の芸者たち』@plan-B、3000円

           太田信吾作・演出、ハイドロブラスト第3回公演『最後の芸者たち』@plan-B、3000円。9/10~11。大阪・西成公演9/18~19、兵庫・豊岡公演9/24~25。上演50分。  出演:竹中香子、大崎晃信(10日)、太田信吾(11日)、演奏:内橋和久、芸者指導:秀美  コロナがやや収まった感あり、ダボハゼ🐟のように(?)観劇を続けて書いているが、もう少しすると多忙になり観にいくのが減る予定。 「最後の芸者たち」というタイトル、写真に惹かれ  芸術文化関係者はご存じ、

          評㊸“思考停止の美”考へ~太田信吾『最後の芸者たち』@plan-B、3000円

          評㊷土俵と岩井秀人『阿修羅のごとく』@シアタートラム、8000円

           向田邦子作『阿修羅のごとく』@シアタートラム(三軒茶屋)、全席指定8000円、ヤング券3800円、2時間(休憩無し)、9/9~10/2(兵庫公演10/8~10/10)。パンフ1500円(未購入)。  知人に誘われ、有名作品だしキョンキョンが出るんだ、じゃ観るか~、安藤玉恵は期待!、小林聡美はどんな感じかなくらいの事前情報で行く。  ※以下、観劇後に検索した情報などが混在  出演:小泉今日子(56)、小林聡美(57)、安藤玉恵(46)、夏帆(31)、岩井秀人(48)、山崎一

          評㊷土俵と岩井秀人『阿修羅のごとく』@シアタートラム、8000円

          評㊶医療モノの難しさか『最後の医者は桜を見上げて君を想う』@CBGK シブゲキ︎!!

           『最後の医者は桜を見上げて君を想う』@CBGK シブゲキ︎!!(渋谷区道玄坂) 9,000円(税込/全席指定)。9/8~9/11。  原作は、二宮敦人(にのみや・あつと)作の同名コミック(2016)で、続編も出ている人気作らしい。医療モノ、病院モノ。Wikiによれば二宮は一橋大経済部卒、つまり“文系”であり医学の専門家ではない、と事前確認。自分は原作は読んでいない。  出演:細貝圭、山本涼介、鳥越裕貴、今泉佑唯(ゆい)(欅坂46の元メンバー)ら ※今泉は当初、女性のメーン役

          評㊶医療モノの難しさか『最後の医者は桜を見上げて君を想う』@CBGK シブゲキ︎!!

          「片面の技」ではダメ・佐藤信から~演劇のプロアマ考(だらだら)

          観客と専門家双方の「ああ」が必要、片面の技はダメ  演出家の佐藤信(まこと)(79)が先日こう言っていた。  佐藤は「60年代後半 - 70年代前半のアングラ演劇ブームを代表する存在」(byWiki)のひとつ、劇団黒テントの元主宰。その後、世田谷パブリックシアター初代芸術監督(1997~2002)、東京学芸大教授(1998~2009)を経て、座・高円寺初代芸術監督(2009年~現在)。  「劇場空間と制作現場の最前線を知る実務専門家として30年以上に渡り活躍」「演劇と教育

          「片面の技」ではダメ・佐藤信から~演劇のプロアマ考(だらだら)

          評㊵岡田利規『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』@彩の国、4500円

           テキスト・演出:岡田利規『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』@彩の国さいたま芸術劇場小ホール、全席指定4500円。9/1~9/4。出演:湯浅永麻、太田信吾。1時間5分(休憩無し)∔トーク 岡田利規、ずっとわかっていない、でも観よう  岡田利規(49)、劇作家、演出家、小説家。2005年、主宰する(演劇ユニット)チェルフィッチュ『三月の5日間』で第49回岸田國士賞受賞。演劇の次の展開を探していく派、と言えばいいのだろうか、その作品発表のたび、批評家たちが好き好

          評㊵岡田利規『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』@彩の国、4500円

          評㊴劇チョコ『ガマ』@芸劇イースト、4500円

           生きてこそ、の思いが伝わった力作。 「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」中、唯一の新作  劇団チョコレートケーキ『ガマ』@東京芸術劇場シアターイースト、4500円(全席指定)。8/29~9/4。2時間(休憩無し)。脚本:古川健、演出:日澤雄介。  劇チョコが8/17~9/4、「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」として東京芸術劇場B1のシアターウエスト、及びシアターイーストで連続上演した中の、最後の作品、唯一の新作。 沖縄戦末期、あるガマでの、死と生を巡る6人の群像劇  

          評㊴劇チョコ『ガマ』@芸劇イースト、4500円

          評㊳劇チョコ『無畏』@芸劇ウエスト、4500円~戦争の不勉強を再勉強する

           劇団チョコレートケーキ(劇作家:古川健、主宰・演出:日澤雄介)は2022年8月17日~9月4日、「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」を東京芸術劇場B1のシアターウエスト、及びシアターイーストで連続上演。  社会派・硬派は好みだが、公演自体に気づくのが遅れ、全6本中『無畏』『ガマ』の2本を観た。そのほかは『帰還不能点』(南部仏印進駐を決めた高級文官たち・再演)、『追憶のアリラン』(朝鮮半島の解放・再演)、『〇六〇〇猶二人生存ス』(人間魚雷)、『その頬、熱戦に焼かれ』(8月6日

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          評㊲『ミッツァロのカラス』@小劇場B1、4500円~老練な身体・プロ考

           Grass919第6回公演『ミッツァロのカラス』@小劇場B1(下北沢)、前売4500円、全席自由。2022/8/23-28。  知り合いに誘われ、足を運ぶ。渋い、ベテラン勢の芝居だ。演劇のプロアマ考が頭の中でぐるぐる巡る自分にとって、長年芝居を続けてきた身体を観て、小さなヒントを得た気がする。  まとまらないが、今後に続く参考でもあり、書いておく。 イタリアの話で短編集で不条理らしい、ピランデッロって?  チラシのキャッチコピーに「ピランデッロのカオスシチリア物語、短編

          評㊲『ミッツァロのカラス』@小劇場B1、4500円~老練な身体・プロ考