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金融の経験がクリエイティブに変わるとき――企業と歩むDocs inc.のブランディング観

商工中金(商工組合中央金庫)で働いた4年半は、中小企業支援に本気で向き合った日々でした。商工中金は、日本の中小企業を専門にサポートする金融機関です。そこでは、資金が必要なだけでなく、成長に向けたアドバイスや経営の相談を求める経営者たちと日々接してきました。

そして今、私はその経験を別の形で活かすことになりました。Docs inc.での「クリエイティブによるブランディング支援」です。映像やプロモーションを通じて、企業の成長を支える役割を担っています。一見、金融とクリエイティブは無関係のように思えるかもしれませんが、実は思いがけない共通点が見えてきました。今回はそのつながりについてお話しします。


1. 「本当に必要な支援」を見極める目

商工中金での日々では、企業が抱える課題を理解することが不可欠でした。資金面だけではなく、どうすれば企業が成長し、目標にたどり着けるのか――融資の仕事は単にお金を提供するだけでなく、その企業にとっての「本当に必要な支援」を見つけ出すことが重要でした。

Docs inc.での仕事も同じです。映像制作やブランディングの支援は、ただ「いい見た目」を作るだけで終わらせては意味がありません。その企業の強みや、事業の本質的な価値を引き出し、それが成長につながる形で表現することが求められます。商工中金で培った「本質を見極める力」が、今でも役に立っています。


2. 「伴走するクリエイティブ」で企業と歩む

商工中金では多くの経営者と話をする中で、資金だけでは解決できない悩みにも頻繁に直面しました。資金調達以外にも、顧客拡大や新規事業のアイデア、社内の人材育成といった多岐にわたる相談を受け、その中で「この企業が本当に目指すものは何か」を理解し、共に歩む姿勢が身につきました。

その「伴走する」という姿勢は、Docs inc.での仕事においても大切にしています。映像やブランディングの支援をする際も、短期的なプロモーションにとどまらず、企業が成長する道筋を共に考え、サポートし続けること。Docs inc.が掲げる「くすぶっている可能性を最大化させる」というミッションの背景には、この“伴走”の考え方が根付いています。


3. 補助金を活用して、ブランディングの敷居を下げる

Docsのブランディング支援では、商工中金で培った補助金や助成金の知識も役立っています。中小企業にとっての補助金は、成長を促す大きな助けですが、申請や活用のハードルもあります。商工中金での経験を活かし、Docsのサービスを導入しやすくするための助成金申請や計画のアドバイスも行っています。

たとえば、補助金を活用して、ブランディングの費用面での負担を軽減することで、企業が自信を持ってプロモーションに投資しやすくなります。中小企業にとっては助成金もひとつの“成長の後押し”です。Docsのブランディング支援を導入する際も、クライアントにその可能性を提案するのは大切なステップになっています。


4. 費用対効果を示す「成果の見えるクリエイティブ」

Docs inc.のブランディングでは、費用対効果が実感できることが重要です。そのため、企業にとっての「投資効果」を明確に示す工夫をしています。例えば、SNSのエンゲージメント率や動画の視聴回数、広告のリーチ数などをKPI(成果指標)に設定し、企業が具体的な成果を実感できるようにしています。

商工中金での融資経験が、企業の経営判断に寄り添う大切さを教えてくれたおかげで、Docs inc.でもクリエイティブを「成果が実感できるもの」にすることに注力しています。クリエイティブにかけた費用が企業にとって「価値ある投資」だと実感してもらうことこそ、Docsの役割です。


5. 融資経験が支える「信頼できるクリエイティブパートナー」

商工中金での経験がなければ、Docsでの仕事も全く違ったものになっていたかもしれません。Docs inc.で提供するクリエイティブ支援は、企業が成長を目指す上で頼れる“パートナー”であることを大切にしています。金融とクリエイティブの世界は違うようでいて、どちらも「企業が本来の力を発揮するためのサポート役」であることに変わりはないのです。

融資担当として身につけた「信頼関係を築き、企業の未来を支える姿勢」は、今でもDocs inc.の仕事の基盤です。企業が持つ本来の力を見つけ出し、それを映像やクリエイティブを通して形にする――そのプロセスで、Docsが本当に「信頼できるパートナー」だと感じてもらえるよう、これからも企業の未来を支え続けたいと考えています。


まとめ――企業の“くすぶる可能性”を引き出す伴走者へ

Docs inc.のミッションである「くすぶっているすべての可能性を最大化させる」は、商工中金での経験と強く結びついています。企業が本来持つ力を引き出し、成長を支えるための伴走役――それはかつての融資経験から学んだ「本当に必要なものを見つけ、支える」という姿勢そのものです。

クリエイティブで企業の成長を支える仕事は、金融での経験があってこそできること。Docs inc.ではこれからも「信頼できる伴走者」として、企業が持つ可能性を引き出し続けていきます。

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