静岡の映像クリエイター、中島響ってどんな人?
はじめまして。中島響です。
生まれ育った静岡で、2020年に映像制作の仕事を始めました。制作内容は主に、企業様の認知拡大のためのプロモーション動画や、購買促進のためのSNS広告動画。企画、撮影、編集、運用まで一貫して行っています。
▲ 作品例
(企業様商品PR動画「FUJIYAMA HUNTER'S BEER」,
旅館様PR動画「西伊豆の旅館あるじ栖」)
この仕事を始める前は銀行員の営業をしていました。夢や目標をもつ人に融資をすることで、その人たちの夢や目標をサポートできることに魅力を感じて働き始めましたが、現実とのギャップに少しづつ違和感を抱くように。
紆余曲折を繰り返し、ようやく出会ったのが映像制作という仕事でした。今は独立し、大学時代のサークルの先輩と「ann craft works」というチームを作り、日々やりがいを感じながら働いています。
異業種への転向、それも独立へと歩みを進めた経緯、またどんな価値観をもって仕事と向き合っているのかをこのnoteで紹介します。noteを読んで、「一緒に仕事をしてみたい。話をしてみたい」と思っていただけると嬉しいです。
誰かの夢・やりたいことをサポートする役になりたい
銀行員の仕事を選ぶ基準ともなった「誰かの夢をサポートできる」ことに魅力を感じ始めたのは、「国際交流サークル」と呼ばれていた大学時代のサークル活動が始まりでした。
学生が、自分がやりたい企画をどんどん持ち寄って、ディベートをしたり、イベントを開いたり。遊びからスポーツ、真面目な活動まで企画をすれば何でもできるサークルでした。スタッフには、アメリカ、ドイツなど外国籍のファミリーや社会人の方々も在籍しています。サークル自体を立ち上げられたのも学生ではなく今では70歳代のパワフルなおじいちゃん。そんなスタッフの方々は、学生が企画したイベントに加わってくれたり、企画に対しさまざまな知見をくれたり、一緒にディベートをすることも多くありました。
達成感を得られるようになったのは、僕がリーダーの役を任されたころ。メンバーのやりたいことに対してサポートに入り、実現に向けて動いていく、という経験が増えてきてからです。誰かのやりたいことが、形になることに喜びを感じる。自分のやりがいが見えた経験でした。
一方で、銀行員の仕事にやりがいを見出せなくなってきたのは、本当に必要な人に対してはなかなか融資ができない現実に何度もぶつかるようになったから。応援したいのに、何もできない。もどかしい思いがつのるようになりました。
3つの軸から、自分が夢中になれることを追求
今の仕事は合わないのかもしれない。そう思い始めたとき、自分はどんな仕事で、どういうふうに働きたいのかを、3つの軸を作って考えました。
好きなこと、得意なこと、誰かから求められること。
この3つがあれば、きっと納得して働けるはず。気になる仕事でどれかひとつでも当てはまると思ったらどんどん試していきました。たとえば、旅先でのコミュニケーションが「好き」だったので、ゲストハウス経営はどうだろう。「求められること」なら、アプリ開発やWeb制作の仕事がいいんじゃないか。……けれど、どれも具体的に話を進めてみたものの、なんだかしっくりこなかったんです。
自分は一体どういう仕事がしたいんだろう。銀行員の仕事に違和感はありつつも、やりたいことが見つからないまま模索しているとき、大学の先輩から「結婚式のムービーを作ってくれないか」と頼まれました。
映像作りは当時、3つの軸でいうと「誰かから求められること」。これまで作ったこともないので、好きなのかも、得意なのかもわかりません。けれどとりあえずやってみようと思い制作をはじめたら、これがおもしろくておもしろくて!
動画は岡崎体育の「MUSIC VIDEO」をオマージュして作りました。実はこの映像、スローモーションやコマ送り、イラストアニメーションなど映像編集でよくあるスキルを惜しみなく使って作られているんです。結婚式前は連日ほぼ徹夜で作っていましたが、完成したときには基本的な操作方法がだいぶ分かるようになっていました。
そして迎えた当日。自分の作った映像がスクリーンに映し出され、すぐそばで先輩が感動してくれているのを見て、鳥肌が立つほど嬉しかったことを覚えています。
それから結婚式に行くたびに当日の様子をスマホで撮影し、頼まれてもいないのに編集して新郎新婦へ送っていました。中には「ありがとう、涙が出た」と言ってくれる人もいて、どんどんのめり込んでいったのです。
そこから「映像制作を仕事にしてみたい」。そんなふうに思い始めました。
こちらは2020年11月にann craft worksで制作したウエディングムービー。
最初のきっかけであったウエディングムービーは今でも形を変えて続けています。
同じ目標に向かって、仕事を楽んでいる人と働くこと
求められていた映像制作が好きなことにもなった。これで仕事を探そう!というタイミングで、サークルの先輩のSNS投稿がふと目に入ってきました。
その先輩は、クラフトビールの醸造家として独立している人。おもしろいことをしているなと、ずっと気になっていた人でした。
「自分の得意を活かし、支え合うコミュニティを作りたい。同じ気持ちの人はぜひ一緒にやりましょう」
メッセージはそんな内容だったと思います。見た瞬間「あ、この人とやりたい」と直感的に思いました。すぐに連絡を取り、チームを組んで、そして映像制作の活動が始まったのです。
「支え合うコミュニティを作りたい」と言っていた先輩と、「誰かの夢のサポートをしたい」と思っていた僕。仕事で大切にしたい部分も似ていて、一緒にいてすごく楽しい。正直、一人で模索していた時は独立するなんて考えてもいませんでした。けれど先輩と一緒に活動していくうちに、「独立」という選択肢が自分の中に入ってきた。さらに先輩と一緒なら、きっと頑張っていけると思いました。
そして活動開始から半年後には銀行員を辞め、チームを組んで独立に至ったのです。
動画の仕事をお受けしたときに、制作したインタビュー動画でとある社長さんがこんなことを言っていました。
「幸せになるには、健康・愛情・お金、そして目標達成が必要」だと。どれかが欠けていたら、歪みが生まれてしまう、と。
【こちらが実際に社長さんが語っているインタビュー動画です。】
映像制作の仕事は、誰かの注力していることを「伝える」というかたちでサポートができ、さらに自分次第で新しいチャレンジもできる。一緒にお仕事をさせていただく方々の魅力を知ると、“愛”も生まれる。だから、仕事がすごく楽しいんです。関わる人や、もちろん自分自身も幸せになる仕事を、これからもしていきたいです。
静岡を盛り上げる活動にも貢献したい
今は受託制作だけでなく自主制作も行っています。たとえば、静岡市の観光PR動画。
生まれ育った静岡が大好きなので、これが仕事になればいいなとも思い、まずは自分たちで作っています。
静岡は自然が豊かで、場所によっては程よい都会感もあって、とても生活しやすい場所です。ほかにも美味しい魚やお酒、温かい人間性など魅力が沢山あります。すごく住みやすいところなのに、問題もあります。エネルギッシュな友人たちにかぎって、「静岡は好きだけど、面白い仕事がない」と東京や大阪など首都圏に働きに出てしまうんです。
けれど、本当に面白い仕事はないのでしょうか。独立してからそんな疑問をもつようになりました。なぜなら仕事を通して、熱い気持ちをもって静岡で働く人にたくさん出会うようになったからです。
農業を行いながら、猟師をしながらクラフトビールを作っている人。会社員でありながらクラフトビールの素晴らしさを広めるため、冊子の制作も行う人。「静岡をビールの街にしたい」とビール醸造家でありながら映像も作り、お笑いもする人。クリエイターが繋がるコワーキングスペースを作り、趣味の音楽・カメラにも全力の人。「子供たちの未来に自然を残したい」と木こりの仕事で独立しYouTubeで発信している人……。
「静岡におもしろい仕事がない」という人の中には、もしかしたら「出会えていない」だけの可能性もある。または、先輩とチームを組む前の僕のように、「自分で作り出すこともできる」という選択肢に気づいていない人もいるかもしれません。
映像制作を通して、また自分自身が仕事を楽しんで、静岡にもさまざまな選択肢があることを伝えていきたい。自ら動き、誰かの一歩を後押しできるような、発射台みたいな役割になれたらいいと思っています。
見た人が行動を起こしたくなる、そんな動画を制作します
僕たちのチームでは人の表情や身の回りの何気ないモノを大切に、見ている人の感情が引き出されるような映像を作っています。ただ、挑戦することも得意です。お客さんの伝えたいことを大事に、それに一番合う手段を提案していきます。
ann craft works
youtube:https://www.youtube.com/channel/UCYCVkHFhp3ZFFG9pOAlen3A
instagram:https://www.instagram.com/ann_craft_works/
問い合わせ先:info@anncraftworks.com
今回のnoteは、今まさに挑戦のさなかにいるからこそ、文章に残したいと思い筆を執りました。違和感を無視せず現状を変えようともがいた、過去の自分のような人に向けて。その足取りが少しでも軽くなるために。そして、未来の自分に向けて。今のこの気持ちを忘れないために。
2021.6.7
ann craft works 中島響
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2021.7.13
静岡のフリーランスや社長さんを紹介するメディア「静岡の仕事人」さんでインタビュー動画を撮って頂きました。
こちらも是非参考にして頂ければ嬉しいです。
静岡の仕事人 https://shizuoka-worker.net/2021/07/13/kyo-nakajima/
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