幼少期~思春期を突然回顧し始めた
母と電話していたが、昨日同様、頓挫した。
母が「あとでかけ直す」と言っても、電話はかかってこない。
母は忙しい。
電話をかけると、何かの行事にいたり、電話していると、人が訪れたりする。
ふと、実家にいた頃を顧みた。
私が実家にいた頃も、こうだったんだろう。
母と話していても、お客さんが来て頓挫することが多く、次第に、自分から話しかけることをやめていったのではないだろうか。
母が時折、私に話すことがある。
「実家にいた頃も、話を聞いてあげれば良かった」。
私が社会人になってから、母と何でも話すようになった。
高校を卒業するとともに、実家を出た。
私は、高校を卒業したら、とにかく実家を出たい、とずっと考えていた。
大学時代はまだ、母とそんなに話すことはなかった。
といっても、不仲、ということではなく、いわゆる「普通の」会話はしていたし、「普通の」仲であったと思う。
(ただ、この「普通」がどういうことを指しているかは、よく分からない。)
私が社会人になってから、「普通の親子の会話」ができるようになったと思う。少なくとも、私はそう思う。
私は、今は今で悩むことはあるけれど、実家にいた頃は、苦しい思いをしていた。
人生に苦しんでいた。
学校や友達のこと、習い事のこと、等々。
身の回りのこと全て。あ、全て、は語弊があるかもしれない。
苦しい思いを、身近な誰か、親身になってくれる誰かに話したかった。
今思えば、それはつまり、「母」に、だ。
あのときやあのとき、また別のあのとき、母に話してたら、気持ちがやわらいで、苦しい思いが軽くなっていったんではないだろうか、と思う。
今、こう思っても、過去に戻れることはできないが、過去を思うことで、過去とは違う、今、これから、の行動を送れるのではないだろうか、と思う。
繰り返しになるが、社会人になってからも、そのときどきで悩むことはあるけれど、物心ついた頃から思春期に至るまで、ほんとに、本当に苦しかった。
でも。
今は、親身になってくれる誰か、が私にはいてくれる。
私は、そう思っている。
そう思えることがありがたい。
ありがたい日常を大切に生きていきたい。