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<第67回> 社内異動が多いと、転職には不利になりますか?
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、
いつも有料記事みてます!とても有益な情報ありがとうございます。
新卒4年目です。社内公募を使い異動を考えてますが、今回異動すると今の部署を1年弱で異動した事になります。
異動先の部署とは、キャリアには一貫性はありそうではありますが、短期異動が多いと、転職時に不利ですか?
というものです。
※この週刊連載:安斎響市の「転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。
かなり込み入った質問や、人生相談のような投稿も多く、Twitterで140文字だけの回答だと私の意見を説明しきれないため、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。
質問の投稿は、こちらから。
短期異動が多いと、転職時に不利ですか?と聞かれると、答えは Yes です。
以前の記事にも書きましたが、多くの日系企業には、「配属ガチャ」と「ジョブローテーション」という悪夢があります。
3年単位、5年単位の異動ならまだマシなのですが、1~2年という短期間で人事異動を繰り返していると、基本的に、キャリアが死にます。相当頑張らないと、取り戻せなくなります。
なぜかと言えば、20代~30代のキャリアは、原則として「経験年数」が命だからです。
中途採用で、どこの会社の面接を受けるにしても、
同業界での業務経験 3年以上
セールスもしくはマーケティングの経験 5年以上
ソフトウェア開発またはアーキテクト、コンサルティング経験 7年以上
といった「経験年数」の条件が求人票に書いてあります。
未経験可!!などと謳っているのは、給料が安くてブラックな会社がほとんどです。まったくの未経験分野で良い仕事を見つけるのは、非常に難しいです。
若いうちに人事異動を繰り返している人って、「特定職種での明確な経験値がない」という評価になりますし、そもそも、「職場に馴染めず、社内で浮いているのではないか?」と思われることも多いです。
実際、職場で「仕事ができる」と高く評価される人は上司がなかなか手放さないので、短期間に異動を繰り返すという結果にはなりにくいです。事実として、社内異動があまりにも多い人は、社内評価が低い場合がほとんどです。
こういった背景を踏まえると、社会人最初の5年~10年は、基本的に同じ分野での経験年数を積むのがキャリアの定石だと言えるでしょう。
「一貫性」のないキャリアは、社内でも社外でも決して評価されませんし、若いうちからコロコロ職種や業種が変わっていると、人材としての価値はどんどん下がっていくのが普通です。
本当に気をつけないと、30代半を過ぎた頃には、もう取り返しがつかなくなってしまいます。
短期間の異動がポジティブに働くかネガティブに働くかは、「職種」次第
さて、本題です。
今日の質問では、
”社内公募を使い異動を考えてますが、今回異動すると今の部署を1年弱で異動した事になります。
異動先の部署とは、キャリアには一貫性はありそうではありますが、短期異動が多いと、転職時に不利ですか?”
と書いてあります。
まさに、この「一貫性」の有無が重要です。
簡単に言うと、
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