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<第58回> 私のキャリア、この方向性で大丈夫でしょうか…??
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、
医療系専門職(管理栄養士)をしている社会人6年目の27歳です。今までずっとこの仕事をしてきましたが、どうしてもこの仕事に興味が持てなくなったこと、この先自分が進む未来が見え過ぎていること、年功序列の給与システムにも嫌気がさし、転職を考えています。
今の自分には何も武器が無いに等しいので、元々好きだった英語を勉強し直し、年内にTOEIC800点取得を目指しています。取得後は食品の貿易に携わる仕事をしたいと考えております。
ここまで明確にビジョンが見えているのに質問するまでも無いかと思いましたが、転職する時期や方向性など、安斎さんのご意見を伺いたいです。よろしくお願い致します。
というものです。
※この週刊連載:安斎響市の「転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。
かなり込み入った質問や、人生相談のような投稿も多く、Twitterで140文字だけの回答だと私の意見を説明しきれないため、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。
質問の投稿は、こちらから。
今日は、かなり個人的な内容の質問なのですが、これ、答えておかないとちょっと心配だったので、回答することにしました。
このnote連載は、読者の皆様一人一人から寄せられた質問に答える趣旨でやってはいるものの、毎週何百人もの方々が同時に読んでくださっている記事なので、あまり個人的・属人的な内容の質問には普段答えないのですが……
さすがに放っておけないと思ったので、回答します。笑
そして、今日はこの質問に答えながら、
自分のキャリアの「ビジョン」「方向性」を考えるうえでの基本的な思考法について、書いていきます。
仮に自分が目指すキャリアが明確に見えていたとしても、それに近づくための方法が間違っていたら、何の意味もない、というお話です。
「自分のビジョンが明確かどうか」に、価値はない
まず、前提としてですが、以前書いた通り、自分の「キャリアの軸」や「方向性」はそんなに若いうちから明確に定める必要はない、というのが私の意見です。
「自分のキャリアの方向性はこれだ!」と、あまり頑固に決めつけると、逆に自分のキャリアが狭くなったり弱くなったりして、それほど良いことはないからです。
一方で、今日の質問者の方のように、「自分は数年後に、この道に進みたいんだ」という強い目標が定まっているのであれば、それはそれで素晴らしいことだと思います。
ただし、注意しないといけないのは、
その目標は「正しい」のか?
その目標は「達成可能」なのか?
その目標を「達成するために必要なもの」は何か?
ということです。
今日の質問者の方は、「ここまで明確にビジョンが見えているのに質問するまでも無いかと思いましたが…」と書いていただいていますが、普通に、質問してもらってよかったです。
このままだと、恐らく失敗するからです。
厳しい言い方をすると、目標達成のために必要なのは、「目標設定の正しさ」とその「達成までのプロセス」であって、「自分のビジョンが明確かどうか」は結構どうでもいいからです。
その目標は、「正しい」のか?
まず、目標設定の正しさについてですが、
転職の理由として今回挙げられているのは、
どうしてもこの仕事(管理栄養士)に興味が持てなくなった
この先自分が進む未来が見え過ぎている
年功序列の給与システムにも嫌気がさした
とのことでした。
しかし、
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