<第49回> 転職先が決まる前に、会社を辞めてしまいました。
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、
壮絶なパワハラ環境で、新卒入社1年目でしたが、鬱になり辞めてしまいました。 安斎さんの本には転職決まる前に辞めてはいけない。とありましたが、既に辞めてしまっている身として、アドバイスや、見たほうがいいnoteありますでしょうか。 やっと医者にも転職活動してもOKと診断もらえたので、次の職場選びはしっかりやりたいと思っています。
というものです。
私の持論の一つに、「転職先の内定が決まるまでは、絶対に現職の会社を辞めて無職になってはいけない」というものがあります。
キャリアや転職に「正解」はないので、私は普段あまり「絶対」などという言葉を使わないのですが、これだけは「絶対」だと思っています。
転職先が決まる前に会社を辞めるメリットって、基本的に何一つないからです。
「持論」と言うより、ごく当たり前の「常識」でしかないかもしれません。「転職先が決まる前に辞めてはいけない」なんて、わざわざ言うまでもなく、めちゃくちゃ普通の話でもあります。
え? 会社を辞めたくて転職するんだから、転職活動に集中するために会社を辞めることの、いったい何がそんなにいけないの? という話は、以前出した本に散々書きました。
気になる人は、本を読んでください。
でも……
実際には、「もう辞めちゃったんだけど」という人もいますよね。
「すでに辞めてしまったものは、もう仕方がないじゃないか! 今から一体どうすればいいんだよ?」という質問も、過去に何度かいただいています。
今まで、そういうの、ほぼ無視してきたんですが、2022年の頭に先ほど紹介した本を出版したこともあり、同様の質問が増えてきて、「辞めちゃった人は、もう、おしまいDEATH!」(半沢直樹風)というわけにもいかないな、と思い、重い腰を上げて、今日の記事を書こうと決意しました。
・・・。
「決意しました」って言っても、なかなか難しいんですけどね。
やっぱり、転職先の会社の内定が出るまでは辞めないのがベストです。むしろ、「次が決まってないのに退職届を出す」って、最初から選択肢に入らないと思います。個人的には。
勢いで辞めてしまった時点で、相当派手にやらかしています。結構、絶望的です。
とはいえ、劣悪な環境で精神を病んでしまって、どうしても辞めるしかなかった、という人も世の中にいると思います。
その決断が良かったか悪かったかは別として、現実的にそういう状態になって、現在「無職」ですという人も、いるでしょう。
今日の記事は、そういう方々へ向けたものです。
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