<第100回> 「出戻り転職」の必勝法はありますか?
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、下記のようなものです。
いつもnoteを購読しています! 書籍もすべて読ませていただきました! 小説も、転職アドバイスもどちらもすごく文章が面白く、ためになる内容で、ユーモアのある文章も素敵です。
現在、40歳のITベンチャーの会社員です。 7年前にマスコミ系からIT系に転職し、その後3社経験しました。このたび今後のキャリアを考えた中で、マスコミ系に「出戻りしたい」と思っています。
いくつか受けた面接では、「なぜこの業界に戻りたいのか?」という質問には答えられるのですが、「以前、業界から出たのはなぜか?」を面接で聞かれた際に、相手を納得させられるような回答が出せません。
当時は、業界や会社の将来性が不安で、スキルをつけるためにIT系に転職したのですが、そのまま話すことはできないので、「やりたいことがあって今の会社ではやれないので転職したが、経験を積んだ上でまた元の業界でスキルを活かしたいと考えた」というストーリーで話そうと考えています。どう思われますか? ほかの言い方がよければお教えいただければ嬉しいです。
一度「業界を出る」という判断をした後ろめたさが、どうしても拭えず、ポジティブに伝える方法に思い悩んでいます。特殊な業界であり、業界に出戻りをする人もそれほど多くないので、奇異に見られる部分もあります。
安斎さんのご見解をお聞きできれば嬉しいです。
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さて、今日は、「以前いた業界に戻りたい」というお話ですね。
結構よくある話だと思います。
私自身も、元々は製造業のかなり狭い業界にいて、そこから転職で別の業界に移ったのですが、その後すぐにまた元の業界に転職して戻っています。
やはり、その業界が自分に合っていたのでしょうね。今でもそう思います。
このような、
以前働いていた業界にまた戻りたい
前職の会社でもう一度働きたい
などの出戻り転職を成功させるための知恵を、この記事ではご紹介します。
重要なのは「ストーリー」
さて、今日の質問を読むと…
" 当時は、業界や会社の将来性が不安で、スキルをつけるためにIT系に転職したのですが、そのまま話すことはできないので、「やりたいことがあって今の会社ではやれないので転職したが、経験を積んだ上でまた元の業界でスキルを活かしたいと考えた」というストーリーで話そうと考えています。"
と書いてあります。
これでは、ちょっとストーリーとして弱いです。
結局のところ、あらゆるケースの転職において、重要なのは「ストーリー」です。
具体的なスキルや、実務経験年数などの「能力的な要素」以外に、転職活動の最終的な結果を大きく分けるのが「自分なりのキャリアのストーリー」をどれだけ強く語ることができるか? です。
これは「出戻り転職」でも、それ以外のケースの転職でも、転職活動中の人、全員が意識すべきことです。
例えば、
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