![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141642584/rectangle_large_type_2_4b5a86fa8a08772a424364f8f34a0438.png?width=1200)
<第157回> 競合他社への転職を、就業規則で禁止されています。
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、下記のようなものです。
安斎さんは以前、競合他社へ転職されたことがあるとおっしゃっていたような気がするのですが、いわゆる競業避止義務などはなかったのでしょうか?
無事、転職できたのですが、労働契約書に「競合他社への就業を禁ずる」的な条項があり、モヤモヤしています。
入社したてで、労働契約書に噛みつくのもどうかと思っております。もちろん必ず競合他社へ転職するかどうかは分かりませんが、このまま契約書にサインして競合他社に転職した場合、問題になりますでしょうか。。。。
アドバイスいただきたいです。
※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。
転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。
質問の投稿は、こちらから。
過去に答えた質問の一覧は、こちらから。
おお、今日はなかなか面白い質問ですね。
私は過去に5つの会社で働いたことがあります。
このうち、
新卒入社した日系老舗大手メーカー
3社目の日系老舗中堅メーカー
4社目の外資系メーカー
これらは、すべて競合関係にありました。特に、3社目と4社目はガチンコの競合で、目の敵のような扱いです。
当然、元同僚からはあまり良く思われていません。(笑)
過去にいた会社の同僚で、今でも友人関係が続いているのはほんの数人だけです。3社目から4社目に移ったとき、当時の開発部長なんかは、短期間でホイホイ外資系の競合に移った私のことを本気で嫌っていました。
ただ、多くの人にとって転職が当たり前になった現代において、同業界内での転職や、競合他社への転職って、普通にあり得る話だと思うんですよね。
何も不思議なことではありません。
このとき、「就業規則に競合他社への転職禁止に関する規定が定められているケース」では、どう行動するべきか? 今日は法律的な観点と、私の実体験も踏まえて説明していきます。
競合他社への転職の現実
結論から言いましょう。
競合他社への転職は可能です。
仮に、就業規則の中に「競業避止義務」などの記載があったとしても、可能です。
ただし、注意すべき点がいくつかありますので、具体的な事例や法的な背景を交えて説明します。
ここから先は
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
頂戴したチップで「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひチップをお願いいたします。