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No.75 - センスがないヤツは、何をやってもダメ。

最近、思ったことがあります。

やっぱり、知識とか努力とか行動量だけでは覆せないものがあるよな… という話です。

先日発表されたChatGPT の最新版を試してみました。o1-Pro バージョンってやつです。
月額3万円という超攻めた価格設定でありながら、「人間より頭がいい」「秘書を雇うより安い」など、多くのポジティブな反応が見られます。


実際使ってみたんですけど、ヤバイですね。ガチでヤバイ(語彙力w)。

普通に、私よりはるかに頭が良いです。完敗です。今までは、AIって「月額3,000円で雇える秘書」みたいな感じでしたが、もはや「秘書」レベルじゃないです。「月額3万円で雇える顧問の先生」みたいな感覚になってきました。

マジで頭が良すぎて、私の頭の悪さが露呈するので辞めてほしいです。


そして思ったのが、「もう知識の量や勉強量、読書の量、思考の量などで明確な差が付くことはないな」ということです。
本当に、頭の良い人と悪い人の差がなくなっていきます。最近の書籍にも書いた話ですが、「正しい情報を知りたいだけ」ならAIに聞けば一発です。AIを使えば誰でも、秀才の頭脳を手に入れることができます。


未だに「AIは役に立たない」と言っている人、普通に時代についていけてないですよ。それ、1年半くらい前の話です。
正確な情報を迅速に手に入れたいだけなら、もう人間は必要ありません。大半の情報のインプットは、あってもなくても同じになってしまいました。

じゃあ、今後は何が仕事の結果を左右するのかというと、「センス」の有無だと私は思います。



センスとは、「才能」のことではない


センスがある人は、どんな状況でも必ず生き残れます。成功への道筋を見つけることができます。
一方で、センスが欠けていると、いくら努力しても成果が伸び悩みます。インプットの量や質にほぼ関係なく、良いアウトプットができません。

極めて残酷な話ですが、これが真実だと思います。


AIの使い方も、結局は「センス」です。

AIを一体何に使うのか? を自分で考えるセンスがなければ、月額3万円も払っていても、すべてが無駄になります。



一応フォローしておくと、ここで誤解してほしくないのは、私は別に「才能のないヤツはダメだ」と言っているわけではないことです。

「センス」=「才能」ではありません。

よく「センスがないから仕方ない」と諦める人がいますが、ほとんどの「センス」は天性のものではなく、後天的に自分次第で磨けるものです。

残念なことですが、多くの人が「自分の頭で理解できないもの」を全部ひっくるめて「センス」という安易な言葉で片付けてしまいます。これが、不健全なあきらめを生み出してしまいます。

生まれ持った天性の「センス」も一部は存在するかもしれませんが、それは世の中で「センス」と呼ばれているもののうち、ほんの一部にすぎません。
みんなが「センス」だと思っているものの大半は、実は「天が与えた才能」ではないんです。


「自分にはセンスがない」「あの人にはセンスがある」と言いたくなる気持ちは、私にも分かります。

「あの人はセンスがいいからできるんだ」と説明してしまえば、楽ですからね。


「お前は努力が足りない」って言われたら嫌じゃないですか。でも、「センスがないから仕方ないよね」という話なら、自分の行動のせいではなく持って生まれた才能のせいなので、都合よく全部「センスのせい」にして逃げることができます。


「センスがある人は違う、私はセンスがないから。」

そういう簡単な言葉で全部片付けてしまえば、それ以上頑張る必要がないんです。とても楽です。非常に楽チンな生き方ができます。幸せですね。
しかし、そうやって逃げ道を選んでしまうと、今後の成長のチャンスも手放すことになります。

センスが天性のものではないとしたら、それは「自分次第で鍛えられる」からです。そのチャンスをみすみす見逃してしまうのは、非常にもったいないです。


そもそも、「センス」の正体って何だと思いますか?

一言で、ズバッと言い表してみましょう。


センスとは、

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