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<第61回> 面接官の印象が悪かった場合、入社を見送るべきでしょうか?


こんにちは、安斎響市です。


今日いただいた質問は、

安斎さん、こんにちは。
noteを参考に転職活動しているアラフォー女です。

面接官が感じ悪い会社ってどうなんでしょうか。圧迫面接とまでは行かないと思うのですが、無愛想でニコリともしない、軽く説教じみた話をされるなどです。 仕事の取引先との打ち合わせと考えたら、今後は仕事をあまり頼みたくないなと思うような感じです。

入社するからには歓迎されて入社したいと考えているのですが、甘いのでしょうか。


 というものです。

※この週刊連載:安斎響市の「転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

かなり込み入った質問や、人生相談のような投稿も多く、Twitterで140文字だけの回答だと私の意見を説明しきれないため、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

質問の投稿は、こちらから


これは、結構「あるある」かもしれません。

面接に行った際、面接官の人の態度に対して「ん??」「あれ??」と思うことって、意外とあると思います。

一方、こっちは、その会社に入りたいと思って面接を受けているわけなので、良くも悪くも、その面接のときの「短時間の印象」だけで入社するかどうかを決めて良いものだろうか? と悩むこともあると思います。


しかしながら、転職活動の際、面接の回数は一般的に2回程度です。

親切にオファー面談をやってくれる会社ばかりではないので、たったの2回くらいの面接から得られる限定的な情報で、その会社を信じて入社すべきかどうかを慎重に判断しなければならないのが、転職の常です。



今日の記事では、

  • 面接の際に感じた企業の印象が悪い場合、どのように判断をすべきか?

  • 短時間で持った個人的な感覚を、どの程度信じるべきか?

  • 明らかに入社してはいけないヤバい会社の見分け方のポイント

などについて、説明していきます。



基本は、自分の転職の「緊急度」次第で決める


普通に考えれば、印象が悪い会社には入らない方が良いです。

新卒の就職活動とは違って、転職には特に決まったタイミングはありません。いつ転職するかは、自分の自由です。

転職しても、今の会社より良い環境になるとは限りませんし、逆に、「最悪だ… 転職なんてしなければよかった……」と悩む人も実際にいます。私自身も、20代の頃には、転職先選びを盛大に間違えて、絶望した経験があります。



「よし! この会社だ!」とピンと来ていないのであれば、無理して転職などせずに、今の会社に残る方が恐らく無難です。


ただし、それは、自分の転職の「緊急度」次第です。


なぜ転職をしたいのか? という動機は人それぞれです。

例えば、

  • 今いる会社がブラック過ぎて、一刻も早く抜け出したい

  • 現在無職のため、とにかく早く仕事を見つけないと生活できない

  • 3か月後に迫った転勤の前に転職先を決めておきたい

などのケースもあるでしょう。


このように、多少の悪条件を呑んででも、転職先を早期に決めないといけないという場合、面接官の印象が多少悪いくらいで転職を見送っていたら、ずっと転職先が決まらず、ただ不幸になってしまう可能性もあります。

長いキャリアの中で、多少の我慢をしないといけないタイミングもあります。


要は、何を優先するかの問題です。

現実的にキャリアを考える上では、「自分が欲しいもの、全部一度には手に入らない」という認識も必要です。

そこまで考えた上でも、入社を躊躇しなければならないほどの強烈な違和感だったのかどうか、もう一度、改めて振り返ってみましょう。


一次面接の面接官は、たいていの場合、将来の「上司」


ここで一つ、認識しておかないといけない事実があります。

それは、中途採用だと大抵の場合、一次面接の面接官が「自分の上司」になるということです。

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