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<第108回> 40代以降の中途採用は、今後活発になりますか?


こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


安斎さん、こんにちは。
本を購入し、noteも読ませていただいています。今後少子化で人手不足になり、また企業の定年延長も70歳までになる、という報道を見かけました。

そうなると現在あまり活況とは言えない40代50代前半の中途採用は今よりは活発になると思われますか?

この世代は氷河期世代にあたり今の若手より勤務先を選べずに就職し、その後も続いた不況で転職もままらなかった方が多いと思いますがいかがでしょうか?

 

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

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はい、今後少子化で人手不足になるというのは、もうずいぶん前から周知の事実ですし、企業の定年延長も70歳までになるというのも、すでに多くの企業で進んでいる動きです。


しかし、だからといって、定年が延びたから今後は40代・50代でも転職がしやすくなるのか? というと、一概にそうとも言い切れないように思います。

ちょっと詳しく説明します。


「定年延長」は、40代~50代の転職市場活性化につながるのか?


定年退職の年齢が60歳から65歳になり、さらに70歳まで延びるだろうという予測は、すでに見えていることです。長期的に、働くシニア世代が増えていくのは間違いないでしょう。

ただ、国の高年齢者雇用安定法の定めは、あくまで「70歳まで働く機会の確保を努力義務化」ということですし、

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