『透明な力たち』
東京都現代美術館に行ってきました。『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』を観に。評判通り、なかなか心打つ内容で、会場内に流れる本人のインタビューに答える肉声が、特にズシリと心に刺さってくるという、耳からも響いてくる展示でした。
しかして、併設で開催している『透明な力たち』も、ついでに(と言ったら大変恐縮ですが)覗いてみようと立ち寄ったら、これがなんともインパクト大でした!
昨年より、「透明な(≒目に見えない)」ウィルスに世界中が大騒ぎになっている状況下、その辺を意図した、さもありなんの企画だと勝手に解釈して臨んだのですが、「作品」を見ているうちに、「透明な力」の、”気づかない”怖さがひしひしと伝わってきて、参ってしまいました。
「透明な力」と聞いて、ぱっと浮かぶのは、磁力とか重力。こちらにちなんだ「作品」も当然あるのですが、声に代表されるような音とか、守るべき(と思っている)ルールなども「透明な力」として、改めて意識させられる「作品」も。世の中、「可視化されている(Visible)」力よりも「透明(Invisible)」な力に満ち満ちていることに気づかされます。そう、自分の行動のかなりの部分が、無自覚にこうした「透明な力」によって動かされているのだなぁと。
そこで、浮かんできたイメージがこんなもの…。
《I must follow...》(逆らえない…)