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個性は置かれる場所で決まる⁈

「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています…。
 同じ作品を鑑賞していても印象が大きく変わるってことありますよね。その日の体調や気分にもよりますし、何より置いてある場所(背景)によって随分と作品から受けるイメージって変わります。

 現代アートというと、展示の仕方も現代っぽい、あるいは近未来的な雰囲気という感じが強いと(勝手に)思っています。インスタレーションということで、展示方法そのものが作品となっているケースも多いので、まぁ当然ですよね。

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『目【mé】 非常にはっきりとわからない』展
千葉市美術館
2019年11月2日(土)〜2019年12月28日(土)

 昨年観た、こちらの展示は印象的でしたぁ。いわゆる賛否両論コメントが飛び交っていましたが、それだけインパクトがあったということですね。展示自体が”ぶっ飛んで”いて、まさに《非常にはっきりとわからない》を体感しまくった感じです。
 一方、歴史と伝統をひしひしと感じる超保守的?な場所で観る現代アートも、凄く刺激的だなぁと思ったのがこちら。

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『TAGBOAT×百段階段 ~文化財と出会う現代アート~』展
ホテル雅叙園東京
2020年9月11日(金)~10月11日(日)

 畳の上で観る現代アートに、たたみかけられるという…(おやじですみません) 靴を脱いでアート作品を鑑賞するという体験は少ないはずなのに、日本人の生活習慣からなのかとても寛いで鑑賞できました。いくつかの作品は、思わず正座してみちゃいましたよ。

 やはり置かれる環境(≒展示される空間)って大事だなぁと思います。人だって、どこに自分がいるかによって、個性が輝いて見える時もあれば、目だたない時もある。今、なんかくすんでいるなぁと思ったら、場所を変えてみるというのも必要なことかもしれませんね。勿論、くすんでいることだって個性の一つですから、それ自体が悪いわけではないですね。
 元々アート作品は、その場所に固有なところから始まっているとも言えるので(洞窟壁画なんて典型!)、どこに置くかはアートの基本なのかも。現代アートはどこに置いたらより楽しめるか…うーん、わからない(笑)

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