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プロダクトマネージャーとして多様なステークホルダーと協力していくためのコツ

プロダクトマネージャーとして働いていると、さまざまなステークホルダーと議論する場面が多いでしょう。利害関係もあることから、思ったように伝わらず、プロジェクトを進める際に難儀することもあるかと思います。

この記事では、プロダクトマネージャーとして多様なステークホルダーと協力していくためのコツを著者なりに解説します。

コミュニケーションで意識するべき点

プロダクトマネージャーが関わるステークホルダーは多岐に渡ります。例えば、他部署だと、セールス、CS、マーケ、サポート。開発だとエンジニア、QA、デザイナーなどなど。また、ロードマップ作成においては、経営陣とも話す機会は多いでしょう。

多様なステークホルダーとコミュニケーションする際に意識するべき点について、大きく2つほどあります。

粒度

一つ目は情報の粒度です。

情報には具体的か抽象的かという粒度の観点があります。例えば、抽象的なのはプロダクトビジョンやプロダクトの方向性といったもので、具体的なものは個別具体のEpicやProduct Backlog Itemなどになります。

同じことを議論するのにも、ステークホルダーに応じて、この抽象化と具体化を使い分けていく必要があります。

経営陣に対してプロダクトについて話す時、個別具体のタスクの話をしても「そんな詳細知らないよ、求めてないよ」となるでしょう。基本的には、レイヤーが上の人に対しては、時系列を広く取りつつ、抽象化した粒度で議論するべきです。

一方、エンジニアやデザイナーに対して、抽象的なことを話しても、「どのように個別のタスクに落とし込めば良いのかわからない」となるでしょう。現場メンバーに対しては、なるべく具体ではどうなるのか、日々のスプリントにどう影響が出るのかを強調して話すべきです。

前提

2つ目は前提です。

粒度に関しては、立場ごとのレイヤーの上下という視点でしたが、前提は組織間の横の視点となります。

例えば、開発側と営業側ではやっている業務も当然違うので、みている世界が違うと思います。開発はプロダクトを触るすべての関係者に対して、コスト低く良いものを提供するにはどうすれば良いかなど。営業は今目の前のお客さんに対してプロダクトを導入してもらうためにどうすれば良いか、売上はどう立てるかなど。

議論する際は、「どの部署の人はどのような側面から物事を見ているのか」、「何を利益としていて、何を損として捉えているのか」という部分を理解する必要があります。それを踏まえて、「このような考え方もあるよ」や「このようにすればお互いにとって良さそう」というような議論を展開すると、対立せず、建設的に議論を進められることでしょう。

最後に

簡単にではありますが、プロダクトマネージャーとして多様なステークホルダーと協力していくためのコツを記事にしてみました。

参考になれば幸いです。

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