事業全体を早くざっくり理解するには
プロダクトマネージャーの役割の一つとして、事業の価値を最大化するために、何ができるかを日頃から考え、実行することが挙げられます。そのためには、自社の事業がどのような構造でどこに強みがあってどこに弱みがあるのか理解していないといけないでしょう。
この記事では、プロダクトマネージャーとして事業を早くざっくり理解する方法を著者なりに解説します。
フレームワークに則って考えてみる
事業全体をいきなり捉えようとすると非常に難しいです。そこでフレームワークに則って、全体を考えるのが良いでしょう。
おすすめは、ビジネスモデルキャンバスです。(参照:The Business Model Canvas丨Strategyzer)
埋められない場所は自分が理解しきれてない可能性があるので、情報を収集するべきでしょう。埋めたら、そこから強みと弱みを考察することをお勧めします。
関係者を洗い出す
事業に関わる関係者を洗い出します。自社、他社両方含めて関係者を考えてみてください。
事業はお金の流れでもありますが、お金を流しているのは実質人であり、さまざまな人がそれぞれの営みを通して、大きな事業を構成しています。
したがって、誰がどんな思惑で何の活動をして、それらが事業にどのようにしてつながっているのかについて、理解することが事業全体を理解することにおいては欠かせません。
欲求と逃避感情をざっくり捉える
関係者を洗い出したら、それぞれの欲求と逃避感情について考えてみましょう。
欲求とは、「こうでありたい」といったプラスの感情で、逃避とは、「こうなりたくない」といったマイナスの感情になります。
ここでは、BtoB SaaSの複数のユーザータイプに限定して、例を挙げます。
上記のような形で、各関係者に応じて欲求と逃避をリストアップしてみます。そうすると、どのような傾向で行動するか、どのようなことを避けて行動するか、といった部分が見えてきます。
注意点としては、0or100で極端に考えないようにすることです。人の感情になりますので、極論はありません。状況に応じて程度が存在することを前提に人々の思惑を捉えることが重要です。
最後に
簡単にではありますが、プロダクトマネージャーとして事業を早くざっくり理解する方法を説明してきました。
参考になれば幸いです。
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