不思議な友情
私の好きな人は、私の親友が好きです。
私がやりたかった生徒会長は親友がやることになりました。
私が欲しかったアイドルのライブチケットだって親友が当選しました。
親友とは不思議なものです。
それでもわたしは親友を好きなのだから。
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「おはよう、チカちゃん」
「あ、おっはー!うへへへ、今日も元気に頑張ろね!!」
私の親友はいつもそう返してくれます。
「あ、ちかちか!ちょっと、これ昨日忘れてたよ~おっちょこちょいなんだから(笑)」
「あ、そういえばダンスの曲決まった?後輩ちゃんたちが廊下にいるよ~」
「あ、、!ちかいっちゃった~(笑)ここ教えてもらおうと思ったのにな~」
最近、親友の周りには沢山の人が集まります。
親友はダンス部に入りました。
私との共通点がまた一つ減りました。
その後も、先輩のバスケ部部員の彼氏を持ちました。
今度、遊園地デートにも行くそうです。
私の親友はもう親友ではないのかもしれません。
最近はつくづくそう思います。
そう思うと私は気が重くなります。
いつものことなので少しは慣れてきましたが。
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「みのりちゃん?だよね、、ごごめん。急に。よかったら一緒に図書室に行かない?」
でも友情とは不思議なものです。
お互い、心が通じ合うときがあるのでしょうか。
それは幸せなことです。