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ストレングスファインダー「責任感」と「達成欲」の違いーー似て非なる、目標達成への2つの道


人は誰しも、自分だけの特別な強みを持っています。その強みに気づき、活かすことができれば、仕事も人生も、もっと輝くものになると思いませんか?しかし、自分の強みを理解するのは、実は簡単なことではありません。そんな時に大きな助けとなるのが、「ストレングスファインダー」です。

ストレングスファインダーは、あなたの強みの源泉となる「才能」を特定するツールです。177問の質問に答えることで、34の資質の中から、あなたの「強みTOP5」を教えてくれます。しかし、資質の名前だけを見ても、「本当に自分のことを表しているの?」「どう活かせばいいの?」と疑問に思うこともあるかもしれません。

今回は、「責任感」と「達成欲」という、目標達成に向けて力強く進む原動力となる二つの資質について解説します。「必ずやり遂げる」という強い意志を持ち、目標に向かって努力し続けるこれらの資質は、あなたにどんな可能性をもたらしてくれるのでしょうか?


責任感:約束を守り、信頼を築く礎

「責任感」が高い人は、一度引き受けたことは、何があっても最後までやり遂げようとする強い意志を持っています。彼らにとって、言葉は単なる言葉ではなく、約束であり、コミットメントです。口約束であっても、彼らはそれを軽んじることはありません。

「責任感」が上位にある人は、周囲から「信頼できる人」「頼りになる人」と見られています。なぜなら、彼らはどんな困難な状況でも、責任を持って最後までタスクを遂行し、期待に応えようとするからです。その姿勢は、周囲に安心感を与え、強固な信頼関係を築く基盤となります。

例えば、プロジェクトのリーダーに「責任感」が強い人がいれば、チームメンバーは安心して自分の役割に集中できるでしょう。リーダーが必ずプロジェクトを成功に導いてくれるという確信があるからです。また、クライアントに対しても、「この人に任せれば大丈夫」という安心感を与えることができるため、長期的なビジネス関係の構築にも繋がります。

達成欲:成長し続けるための、飽くなき原動力

「達成欲」が高い人は、常に何かを成し遂げたいという強い欲求を持っています。彼らは現状に満足することなく、常に新しい目標を設定し、それに向かって努力し続けることを原動力としています。一つ目標を達成すると、すぐに次の目標を見つけ、挑戦を続けます。

「達成欲」が上位にある人は、周囲から「エネルギッシュな人」「向上心の高い人」と見られています。彼らの持つ尽きることのないエネルギーは、周りの人々にも良い影響を与え、チーム全体のモチベーション向上にも繋がります。

例えば、営業職で「達成欲」が強い人は、毎月の目標を達成するだけでなく、さらに高い目標を設定し、自己記録の更新を目指します。その努力は、結果として大きな成果を生み出し、会社全体の業績向上にも貢献するでしょう。

責任感と達成欲、似て非なる二つの資質

「責任感」と「達成欲」は、どちらも目標達成に向けて努力を惜しまないという共通点があります。しかし、そのモチベーションの源泉には大きな違いがあります。

「責任感」は、他者との約束や期待に応えたいという外的要因によって動機づけられます。一方、「達成欲」は、自分自身の成長や自己実現に対する内的な欲求によって動機づけられます。

「責任感」が強い人は、周囲からの信頼や評価を大切にし、期待に応えることで喜びを感じます。そのため、約束を守ることや、与えられた役割を全うすることが、彼らの行動原理となります。

「達成欲」が強い人は、自分自身の成長や自己実現に重きを置きます。そのため、他人からの評価よりも、自分が定めた目標を達成すること自体に喜びを感じます。彼らは、常に新しいことに挑戦し、自分の能力を最大限に発揮したいと考えています。

責任感×達成欲:最強の組み合わせがもたらす、無限の可能性

「責任感」と「達成欲」の両方が上位にある人は、まさに「有言実行」を体現する存在です。彼らは、自分が立てた目標に対して強い責任感を持ち、周囲からの期待にも応えようと努力します。

一度目標を設定したら、その達成に向けて、どんな困難があっても諦めずに努力を続けるでしょう。周囲からの信頼も厚く、その高い達成意欲は周囲にも良い影響を与え、組織全体の成長を促進します。

たとえば、「責任感」と「達成欲」が上位のプロジェクトリーダーは、厳しい目標を掲げ、期日を守ってやり遂げます。この実行する力が信頼を生み、周囲もその影響をうけて、更にプロジェクト成功の確率が高まります。

また、例えば、新しい事業を立ち上げる際には、「責任感」によって周囲からの期待に応え、信頼を勝ち得て、「達成欲」によって困難な目標にも果敢に挑戦し、事業を成功に導くことができるでしょう。

あなただけの「強み」を深く理解するために

ストレングスファインダーは、あなたの強みの源泉となる「才能」を明らかにするための、強力なツールです。しかし、34の資質は、あくまでもあなたの強みを理解するための「ヒント」に過ぎません。

本当の意味で自分の強みを活かすためには、それぞれの資質の中に潜む、あなただけの「強みの核」を見つけ出す必要があります。それは、資質の一般的な説明だけでは見えてこない、あなた自身の経験や価値観と深く結びついた、特別なものです。

例えば、「責任感」と一口に言っても、その表れ方は人それぞれです。「顧客との約束を守る」ことに強い責任感を感じる人もいれば、「チームメンバーとの約束を守る」ことに重きを置く人もいるでしょう。その違いは、あなたの過去の経験や、大切にしている価値観から生まれます。

また、「達成欲」についても、その対象は人によって異なります。営業成績でトップを目指したい人もいれば、新しいスキルを習得することに喜びを感じる人もいるでしょう。これもまた、あなたの経験や価値観が大きく影響しています。

さらに、34の資質は、それぞれが独立して存在するのではなく、相互に影響し合い、あなただけのユニークな強みの組み合わせを形成しています。例えば、「責任感」と「達成欲」が上位にある人は、目標達成に向けて強い責任感を持ちながら、周囲の期待にも応えようと努力します。その結果、高い成果を生み出し、周囲からの信頼も厚くなるでしょう。

しかし、これらはあくまでも一例です。あなたの「責任感」と「達成欲」が、具体的にどのように組み合わさり、どのような強みとして発揮されるのかは、あなた自身の経験や価値観を深く掘り下げてみなければ、本当の意味では理解できません。

Gallup認定ストレングスコーチである私は、あなたの強み発見の旅をサポートします。コーチングを通して、あなた自身の経験や価値観を丁寧に紐解き、34の資質の中に隠された、あなただけの「強みの核」を見つけ出すお手伝いをします。

コーチングでは、一方的にアドバイスをするのではなく、あなた自身の言葉で、自分の強みを語ってもらうことを大切にしています。なぜなら、自分の強みは、自分自身の言葉で語ってこそ、初めて「腑に落ちる」ものだからです。

自分自身の強みを深く理解し、それを意識的に活かすことができれば、仕事でもプライベートでも、より充実した毎日を送ることができるでしょう。

「もっと自分の強みを知りたい」「ストレングスファインダーの結果を、もっと効果的に活用したい」そう感じたら、ぜひ私に連絡してください。あなただけの強みの物語を、一緒に紡ぎ出しましょう。

あなたの可能性は、あなた自身が思っているよりも、ずっと大きいのです。

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