構造改革というミッションを背負うビジネスマンは多いのではないでしょうか。

私もその1人です。

構造改革なんて言葉はだいぶ使い古されたもので、少なくともリーマンショック以降は毎年のテーマになっているところも少なくないと思います。

ただ、今までは、活動がなんであれ、変わっていようと変わっていまいと、業界が緩やかながらも右肩上がりだったために、数字は出てくるもんだから「やったふり」が出来てきました。

それがコロナで目に見えて仕事が無くなってみたら、今までの改革をしていれば本当は出ないはずのロスが出て、何も変わってなかったことが表に出てきました。

そこで再び「聖域なき改革」の出番です。

でも今回は今までと違うことが一つ。

現場の人も「このままではマズイ」と思っているということ。

今までは「ヤバいと言われて尻叩かれるけど、何も変わってなくても利益出てるし、給料上がってるなあ」と思っていたところ、「このままだと潰れる」と言うのが実感として忍び寄ってきています。

同じ失敗はできない。

でも本社の言うことは今までと変わらない。
コストを下げろ。ロスを減らせ。
そんなこと言っても何もしてくれなかっただけじゃないか。現場をスケープゴートにするだけじゃないか。

現場と打ち合わせするたびにビシビシ感じます。
でも本社に帰ると「アイデアは出たのか?」と聞かれるばかり。

いきなり大草原に放り出しても突飛なアイデアは出ません。
いま、私がやろうとしてるのは、「今までの道に分岐を作る」こと。

やることはシンプル。
事実を確認すること。その原因を確認すること。
今までは、カッコいい改善策を考えて、それの正当性を説明できる事象を原因にすべく、探してた。道は一本と決めつけていた。
でも、今は我々が出せるアイデアでは太刀打ちできない。
ならば仮説は作るけど、それは間違ってる前提。
あえて仮説を否定できる事実に着目する。

行動ベースで今までと違う方向に曲がる分岐を作る。
いきなり全否定で放り出してもどこにも道はない。
現場が迷わないようにするには分岐を作ってあげる。

それが今求められてることだと信じています。

難点は、「で、アイデアは出たのか?」という上司のプレッシャー。
ここで踏ん張らないと。

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