見出し画像

過去ログ⑦バランスド・ムーブメント②

皆さまこんにちわ!

前回は、「主役は身体でなく、クラブヘッド」というところをお話しさせて頂きました。

しかし、その主役たるクラブヘッドを安定してスムーズに動かすためには、当然身体は使います。

身体を使うというのは、実はかなり3Dな感覚になります。一般的なレッスンアドバイスというのは、2D的説明から踏み込めていないものが殆どです。

例えば、

画像1
画像2


これは、スイングのスタートから、フォローまでの画像ですが、どう思いますか?

ちなみに矢印は、重心の移動、腰や体の回転方向、腕やクラブの動く方向を表します。

これは、、、悪い例です。

まず、スイングのスタートですが、


右打ちの方なら右にバックスイングすることに集中してしまっていることが殆どです。


どうスタートしようとか、どうバックスイングしようとか、考えながら練習されているケースも多いでしょう。

反対に、ボールを飛ばして行くときは、この矢印の動く方向が全部いっぺんに目標に向かいます。

例えば、身体をしっかり回そうとか、腰を切ろうとか、フィニッシュをしっかり取ろうとするような考えの方はそうなりやすいでしょう。

矢印の力のベクトルが全て右を向いて、左を向いてしまうことになりますが、

これは、単なる右向け左をしているだけなんです。
当然、物理的には大した力は生まれません。

身体を回すことばかり意識している方は、大なり小なりこのような力学しか使えていないことになりますので、どこかで無理矢理この矢印の向きのバランスを取らなくてはならなくなるのです。

(例え身体を回そうとしていなくても、両腕を真横に振るような動きをしたり、トップから腕で下に引っ張り下ろしたりしても身体は回ってしまいます。又は、目で見たイメージのまま見真似でゴルフスイングをする方も、表面だけ真似するので身体が無意味に回転してたりします。)

ですから、固定を入れざるを得なくなります。

例えば、右膝の高さを変えず内側で踏ん張る、とか…

別の角度から見てみましょう。

後方から見ると、こうなります。

画像3

そりゃそうなります。。

ですから、身体を回そうとする方は、腕を上に上げるという動きをミックスせざるを得ないのです。

腕を上に上げると言うのは、これ、只の力みなんです。専門的に言うと、肩甲骨が動かないので、強烈に肩に力が入るんです。

ですから先述のように、回り過ぎないように膝でブレーキをかけるとか、腰が回らないように止めて上体を捻るとか、、、

やる事が多すぎて複雑になってしまうということなんです。

結果、、、

画像4

身体に無理がかかって来ますので、このような腰引けスイングになってしまったり、見た目もぎこちなくなりやすいです。

スムーズにクラブを振るどころか、当てることで精一杯。

いくら練習しても、思うようには中々上達はしませんし、辻褄合わせでやりくりすることになります。

昨日はああやって上手く行ったのに、なんで今日はダメなんだ…という例の良くある奴です。

むしろどんどん下手に…最悪身体を痛めるなどということにもなりかねません。

身体に無理のあることは、反復するのが難しいです。
これは、安定性を必要とするゴルフとは相性が悪いということになります。

逆を言えば、身体に無理のない動作は高い確率で反復がしやすくなります。

では、どのような力のベクトルをイメージすることが、本来の人間の動きたがっている関節の可動方向に自然に身体を動かしてくれて、身体に無理のない力強い連動動作を生み出してくれるのか?

次回、詳しく説明に入りたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!